今年の会社法の問題を早速問いてみたが、例年のように事案設定ドキドキさせてくれるわけでも、問われている内容が難しいけど面白かったりでワクワクさせてくれるわけでもない、至って平凡な問題ですこしがっかりしている。監査役の権限とか、株主が「第三者」にあたるかというあたりは自分の担当した問題で学生にも出しているので、多少は役に立ったかもしれないが、事案分析の方法なんかを細かく教えた部分はほとんど役に立っていないので、その点でもがっかりだ。。。。 1 問題の概要は次のとおり 甲社の取締役はもともとA、B、C、Dで、Aが代取(後にHが取締役として追加選任され、代取をAと交代)、監査役はE、F、G。甲社の発行済株式総数は100満株で、Aは1万株を保有している株主でもある。 (1) 平成22年株主総会では、会社は改選期にあるA、B、C、Dの取締役選任議案を提出したが、甲社の発行済株式のうち33万株を取得した