「初音ミク」を使ってみよう――自然に歌わせるためのコツ これまでの連載で、「雪」の譜面にしたがってメロディを入力した音符に、歌詞を入れることでパソコンに歌わせることができた。しかし不自然な部分もある。実際に試してみた人が、おそらく一番気になったのは5~6小節目の「降っては降っては」の部分だろう。 もともと譜面上ではひとつの二分音符に対して「ふっ」と二文字の歌詞が割り当てられているものの、VOCALOID Editorではひとつの音符に対して歌詞一文字しか入力できないため、音符を二つに分割してそれぞれに「ふ」「っ」と入力する方法を、前回は紹介した。しかし実際に再生してみると、この部分は滑らかに「降っては」とは発音されず、「ふつてはふつては」と「つ」を小さい「っ」ではなく、存在感たっぷりに歌ってしまう。