糸井 土井さんの新しい本、 とってもいいなと思ったんです。 『一汁一菜でよいという提案』。 ずいぶん思い切った提案ですが。 土井 そうなんです。 だけど、いまの世の中には これが必要だと思ったんですね。 仕事をして、子育てして、家事をして、 余裕なんてないのに 「料理を作りなさい」と 言われている人たちがたくさんいる。 さらに旦那のほうが 「いつも最低3品は欲しい」などと言ってる。 現実はお手上げ状態というか、できっこない。 でもどれもないがしろにできない。 そんなふうに困っている人が、 とってもたくさんいるんです。 糸井 はい、はい。 土井 昔の人たちも、おばあちゃんも、お母さんも、 きっと忙しかったはずなんです。 だけどできてたのは、 昔はできる範囲のことをやってたから。 その、毎日続けられる食事が、 「ごはん・お味噌汁・漬物」を基本とする 一汁一菜なんですね。 これは和食の原点であり
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