東京都江東区に計画がある地下鉄8号線(東京メトロ有楽町線)の延伸(豊洲~住吉間)に向け、国や東京都、東京地下鉄などが技術的な検討を進めている。シールド工法を中心としたトンネル工事となる見通しだが、地下の構造物や埋設物を踏まえた掘進ルートの課題が明らかになってきた。市街化が進んだエリアのため、地下の構造物・埋設物が多く、さらに東西線など営業線への影響回避も施工上の大きな課題になりそうだ。 区内の延伸は、江東区内の有楽町線豊洲駅から東西線東陽町駅を経由し、半蔵門線住吉駅までの約5.2㎞区間。新駅は既存駅の間に1つずつ、計2駅(ST1、ST3)を設置する計画だ。 延伸ルートは、道路など公共空間の地下を最大限活用したルートを想定しているが、運河や河川の地下を通過する部分も多い。地下には橋梁や運河護岸の基礎、下水道管や電力・通信施設などの埋設管が多く存在するため、関係者間で最適なルートや施工方法など