5月放送のWOWOWドラマ「東京すみっこごはん」の撮影現場で、法令に違反する子役の就労時間オーバーが相次いでいたことが、「週刊文春」の取材により明らかとなった。 問題の撮影は1月21日、東京・練馬区の東映東京撮影所で行われた。夜を徹した長時間撮影を強いられたのは、NHKの朝ドラ「とと姉ちゃん」や「砂の塔」(TBS系)に出演した“天才子役”稲垣来泉(くるみ・6)だ。 この日、稲垣は昼12時入り。撮影は朝5時まで17時間続けられた。監督の三島有紀子氏(47)は稲垣の演技に納得がいかず、深夜3時過ぎからダメ出しを繰り返し、数十回にわたる撮り直しを強行。プロデューサーの森井輝氏(43)も現場にいながら撮影を中断しなかった。稲垣は同行していた母親に抱き付き、肩を震わせて泣き始めたという。この前日も稲垣は深夜2時まで14時間に及ぶ撮影をさせられていた。労働基準法では満13歳未満の年少者の20時から
ネット上で自分を過剰に演出し、一見すごそうな人物に見えるが、実は中身がまるで追いついていない──いわゆる「意識高い系」と呼ばれる人々がいる。そんな、ネット上ではもっぱら揶揄される存在である「意識高い系」。その精神構造と来歴を分析し、『「意識高い系」の研究』(文春新書)としてまとめた古谷経衡(ふるや・つねひら)さんに話を聞いた。(聞き手/ダイヤモンド・オンライン編集部 小野寺暁子) ──なぜ、今回、「意識高い系」の人を取り上げようと思ったのですか。 セミナーやパーティーに参加した自撮り写真、高級ホテルでの食事や、新幹線のグリーン車での移動、スタバでノートパソコンを出して仕事している様子など自分の瀟洒な生活ぶりをSNSでひけらかす──。「最近、そんな気持ち悪いヤツ増えているよね」というのが、共通認識になってきました。 ネット社会になって久しいですが、ボタン一つでSNSなどに写真をアップで
自伝『Lonely Boy』の発売を記念し、セックス・ピストルズのギタリスト、スティーヴ・ジョーンズが振り返るシド・ヴィシャス、ジョニー・ロットン、そしてバンドが辿った悲痛な運命とは? 写真あり|セックス・ピストルズのスティーヴ・ジョーンズが語る:「俺たちは破滅する運命だった」 スティーヴ・ジョーンズは数十年前に故郷のロンドンからロサンゼルスに移り住み、現在は北カリフォルニアの「何もないところ」で暮らしている。「いいところだよ。暑すぎないし、雨もたくさん降る」彼はそう話す。「何より人が少ない。最近は誰も彼もが癪にさわるようになってきたからな。俺も気難しいジジイになりつつあるってことさ」 発表されたばかりの彼の自伝『Lonely Boy』には、頭にバンダナを巻いていたセックス・ピストルズ時代から頑固な老人に至るまでの変遷が描かれている。同書では彼の人生が「Before」「During」「A
過去最悪の175億円の赤字決算になる見通しのJR北海道は、11月18日、「単独では維持困難な路線」として10路線13区間のリストを公表した。営業距離にして1237.2キロ、同社の全路線の約半分に相当する。 とくに札沼線の北海道医療大学―新十津川間、根室線の富良野―新得間、留萌線の深川―留萌間の3路線3区間は、廃線を前提に沿線自治体と協議する方向で検討中だという。 今年、念願の北海道新幹線開業に漕ぎ着けたばかりのJR北海道に、いま何が起こっているのか――? 『鉄道復権』(新潮選書)などの著書で知られる宇都宮浄人・関西大学教授(交通経済学)に話を聞いた。 「まず指摘しておきたいのは、JR北海道が赤字経営になるのは“当たり前”ということです。人口密度の高い大都市圏以外で、そもそも鉄道事業者に、線路・駅・信号設備などインフラの維持コストを含めて黒字で経営しろという発想に無理があるのです。も
「そんなことやったからでしょうね、市民運動家って言われるようになって。気持ちの上では、運動家じゃないんです、女優ですと言いたいんですが……」とため息をつくのは木内みどりサン(66)。実は彼女、集会で頻繁に司会を務めることから、脱原発のマドンナ的存在になっていた。が、その胸中は意外なことに……。 *** 「海外の俳優さんが時に社会的な発言をするでしょ。あれと同じなんですけどね」 彼女が“脱原発”に関わる契機は、2011年3月に起きた東日本大震災と原発事故だった。 「私自身人生が変わったという思いがありまして。で、何かをしなくてはと思い立って、事故から4カ月ほど経った頃、明治公園から代々木公園まで練り歩くデモに初めて参加しました。知り合いもいないし、ただ独りで俯いて歩くだけでした。 そのうち“木内みどりさんでは?”とばれてしまい、『グループに入って』『呼びかけ人になって』と声をかけら
2006年2月1日、京都市伏見区の桂川の遊歩道で、区内の無職の長男(事件当時54歳)が、認知症の母親(86歳)の首を絞めて殺害、自身も死のうとしたが未遂に終わった「京都・伏見認知症母殺害心中未遂事件」をご存じだろうか。 一家は両親と息子の3人家族だった。1995年、父親が病死後、母親が認知症を発症。症状は徐々に進み、10年後には週の3~4日は夜間に寝付かなくなり、徘徊して警察に保護されるようにもなった。長男はどうにか続けていた仕事も休職して介護にあたり、収入が無くなったことから生活保護を申請したが、「休職」を理由に認められなかった。 母親の症状がさらに進み、止む無く退職。再度の生活保護の相談も失業保険を理由に受け入れられなかった。母親の介護サービスの利用料や生活費も切り詰めたが、カードローンを利用してもアパートの家賃などが払えなくなった。長男は母親との心中を考えるようになる。 そして
ミラノ風ドリア(税込み299円)などの低価格メニューが支持されるファミリーレストラン・チェーン「サイゼリヤ」。2010年8月期に78億円の最高純益を達成。その後は、出店数の急速な増加に伴うコスト拡大、原材料価格の高騰などが圧迫要因となり利益を落としたが、2014年8月期を底に業績は回復基調にある。2016年8月期は既存店売上高、客数、客単価とも前期超えで着地し、連続増益で47億円程度となる見込みだ。低価格政策を貫くことができるのはなぜか。今後の国内成長戦略をどう描くのか。堀埜一成社長に直撃した。 この記事の写真を見る ――消費が冷え込み、デフレ再来という声も聞こえています。 「デフレ」という言葉については、いろいろと疑問に思っている。うちの会社は「デフレの申し子」といわれるが、それは心外だ。そもそも本当にデフレという状況なのかな。 デフレというのは需給のバランスが悪化して値下げをする
「東京都は、我々にベンゼンなどで汚染された魚を提供させようと言うのか」――。これは豊洲移転に反対する業者らの主張の一つだ。非科学的な杞憂にすぎぬが、ではそもそも築地が衛生的だったと言えるのか。ある仲卸業者が実態を明かす。 「ベンゼンで騒いでいますが、これは煙草の副流煙にも含まれています。築地で魚を扱う人たちには喫煙者が多い。咥(くわ)え煙草をしながら、ターレ(運搬車)に乗って仕事をしている者もいます。そういう連中は大半がポイ捨てですよ」 しかも築地では魚が外気に晒されている。これ自体、衛生国際基準に照らせば、あり得ないことだという。 「だから、外国人観光客がマグロに手を触れて、記念撮影なんてことができてしまう。中国人観光客の中には、場内で立ちションをしている奴もいます。築地は不衛生極まりない」(同) 30年近く仲卸業者として働く男性もこう語る。 「自分はトイレの汚れが気になる。ト
昨年8月、ゲイ(同性愛者)であることを暴露され、心身に支障を来たした25歳の大学院生が自殺した――。 ゲイなど性的マイノリティー(LGBT)に対する差別意識が根強く残る日本で起きた悲劇である。単なる自殺として捉えるのではなく、このような自殺を引き起こした社会的背景を考えれば、大きなニュースとして報じる意義はあるはずだ。 事件の概要は8月5日に司法記者クラブで発表されている。記者クラブに所属するメディアであれば、一から取材をしなくても記者クラブにいるだけでそれなりの記事を書けてしまうのだ。結果はどうだったか。 結論から言えば、大手新聞・テレビなど記者クラブメディアは事件に大きなニュース価値を見いだしているようには見えなかった。例えば全国紙5紙。会見翌日の朝刊(東京本社最終版)を見渡すと、読売は「無視」であり、残る4紙も社会面で事実関係を短く伝えるだけだった。NHKも同様だ。 ストレー
『週刊プレイボーイ』本誌で「モーリー・ロバートソンの挑発的ニッポン革命計画」を連載中の国際ジャーナリスト、モーリー・ロバートソンが「ロックフェスと政治」について語る。 * * * 7月下旬に開催されるフジロック・フェスティバルが思わぬことで話題になりました。SEALDsの奥田愛基(あき)さんらがステージでトークショーを行なうことに対し、一部から「ロックに政治を持ち込むな」という批判が出たのです。 昔話になりますが、僕は若かりし頃、ウィリアム・バロウズという小説家に入れ上げていました。ハーバード大学の図書館には、彼の一般的な出版物のみならず未公開の著作や朗読音源も所蔵されており、僕はそれらを貪(むさぼ)るように掘り起こした。 バロウズ本人に手紙を送り、直筆の返事をもらったこともありますし、大学の卒業制作は彼の「カットアップ」と呼ばれる手法を用いてつくった前衛的な映像作品でした。 バ
東京渋谷のワインバー「bar bossa」の店主・林伸次さんのコラム連載です。今回のテーマは、「女性が結婚してはいけない男性」についてです。バーカウンターのむこうからたくさんの人たちを観察してきた林さんから見て、結婚をしてはいけない男性というのが何パターンかいたそうです。結婚を考えている女性の皆さん、ぜひ参考にしてください。 【その他の画像はこちら】 ●「男の友達」の定義 いらっしゃいませ。 bar bossaへようこそ。 今日は男性にはつらい話かもしれませんが、ちょっとおつきあいください。 職業柄、女性に「『こういう男性はやめておけ』って見分けるための何かわかりやすいポイントはありますか?」みたいなことをよく質問されます。 自分のことを棚に上げておいて、こんなことを言うのはちょっとあれなのですが、でも娘を持っている親として言わせていただくと、こういう有名な言葉があります。
「あなたの相手は、この人です」と、結婚相手を指名される。そして、恋愛のプロセスを経ずに、結婚式で初めてその相手と出会い、夫婦生活をスタートする。今回、そんな経緯で一緒になった4組の夫婦に話を聞いた。 ⇒【写真】国際合同結婚式で結婚した夫婦、ほか3組 今なお続く家庭連合(旧統一教会)の国際合同結婚式には、今年も日本から778人が参加したことを先日伝えた。新婚カップルの多くは、結婚式のわずか数か月前に紹介で出会い、恋愛のプロセスを経ずに結婚に至る。 この国際合同結婚式、式典は有名だが、どんな人たちが参加しているのかはほとんど報じられてこなかった。そこで今年2月、韓国で開催された国際合同結婚式に参加した新婚カップルのインタビューを紹介(http://nikkan-spa.jp/1060188)したところ、その独特な結婚観や家庭観に対して大きな反響を得た。 驚きはそれだけではなかった。以前は
豪快な学歴詐称が発覚したショーンK。「とんでもない嘘つきだ!」「けど彼のコメント力はすごかった」など賛否が飛び交っています。日本の経歴信仰が生んだ弊害だと言われている本件ですが、根本には違う問題があり、ショーンKはそこを狙っていたと武田砂鉄さんは言います。 【その他の画像はこちら】 ●「ショーンK」状態とは何か 結婚したり付き合い始めたりしたカップルに馴れ初めを聞くと、3割くらいの確率で「けっこう前からその存在を知ってはいたんだけど、特に何の印象も持ってなかったんだよね」という回答が戻ってくる。頻繁に聞かされるあの長ったらしい説明が示す状態には名前が必要ではないか。ひとまず仮に、あの状態を「ショーンK」と名付けておこう。2人の間に「ショーンK」状態を脱する、きっかけとなる出来事が起きる。例えば、急性胃腸炎になった時に誰よりも先に「心配してるよ」とLINEをくれたとか、その場にいる大半が
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