萌え絵について考えた時、うる星やつらの存在は大きい。 うる星やつらのキャラデザは、萌えという記号が満載だ。 虎柄ビキニ鬼、パッツンセーラー服、白衣保健女医、フリフリ女子……などなど。 ただ、高橋留美子の絵が「萌え絵」かというと、わりと微妙なエリアになる。 とちらかというと絵柄は水木しげるのとなりにある気もする。 そこに描かれた絵は確かに「萌え」の記号なのだが、絵柄として「萌え」かというと微妙である。 朝起きたら、「高橋留美子みたいな絵柄になっていたらいいな」とアニメオタクが思うかというと 微妙だ。 当時のオタク(アニメ)は「好きな絵柄」という自意識が強くあって 特に「A先生とB先生を合わせて2で割ったような絵柄になりたい」みたいなのが良くあった。 同人誌の自己紹介で、あちこちで見られた自意識。 美樹本晴彦とか良く名前があがっていた。 それは、これまでにない新しい絵柄というものが、ティーンエ