サッカーW杯ロシア大会決勝【フランス-クロアチア】後半、フランスにリードを広げられて肩を落とすクロアチアのモドリッチ(右)=ロシア・モスクワのルジニキ競技場で2018年7月15日、長谷川直亮撮影 決勝 フランス4-2クロアチア(15日、モスクワ・ルジニキ) 優勝を逃して落胆の色は隠せない。だがクロアチアは、最後の最後まで自分たちを信じて力を振り絞った。 その象徴が、大会の最優秀選手(MVP)に与えられる「ゴールデンボール賞」に選ばれた司令塔モドリッチだった。小さく細い体の、どこからエネルギーが湧き出るのか。トップ下と中盤の底を行き来し、右足でボールをさばく。素早く動き、相手のパスコースをふさぐ。W杯の最後の試合でも、仕事ぶりは普段と変わらなかった。 1点を追う前半28分。ペリシッチが中央で倒されて得たFKを託された。モドリッチが右足で右サイドに通すと、クロアチアはボールを細かくつなぎ、最後