和解して記者会見する日本将棋連盟の佐藤康光会長(右)と三浦弘行九段=東京都渋谷区の将棋会館で2017年5月24日午後5時24分、丸山博撮影 将棋ソフトの不正使用疑惑が晴れた三浦弘行九段(43)と、日本将棋連盟の佐藤康光会長(47)は24日、東京・将棋会館で記者会見し、連盟が三浦九段に慰謝料(金額は非公表)を支払うことで合意、和解したことを発表した。 主な和解内容は、▽三浦九段の不正行為はなかったが、出場停止処分の決定はやむを得なかったとする第三者調査委員会の報告書を双方が受け入れる▽連盟は三浦九段に謝罪し慰謝料を支払う--など。佐藤会長は「三浦九段とご家族に心配をかけ申し訳ない。本日をもって円満解決とさせていただく」と述べた。 三浦九段側の横張清威弁護士によると、慰謝料には処分がなければ得られた対局料は含まれず「精神的な苦痛や社会的な信用失墜に対するもの」という。