東京電力福島第1原発事故の影響で放射線量が周辺より高い千葉県柏市に11日、持ち込んだ食品や土などの放射能の強さを測定できる施設がオープンする。利用者が自分で測定するため、民間検査機関より格安。放射能の単位「ベクレル」を「見る」ことから「ベクミル」と名付けられたこの施設に対する関心は高く、オープン前から見学が相次いでいる。【早川健人】 「ベクミル」はJR柏駅東口の商店街にあり、柏市内でコンピューターソフト開発会社を経営する高松素弘さん(47)が設立した。4歳と9歳の娘の父でもある高松さんが「子供を守りたい」と、車の買い替えをやめて約100万円のドイツ製検査機器を購入したのがきっかけ。自宅で食品を検査するうちに、施設開設の構想がふくらんだ。 福島市内に市民団体が運営する測定所があるが、同業者は今のところないという。高松さんは「この地域の子供たちは、放射能と何十年も向き合う必要がある。普段食べて