【ジャカルタ平野光芳】インドネシアの首都ジャカルタ中心部で14日午前(日本時間同日午後)、武装グループがコーヒーチェーン店や警察官詰め所を襲い、自爆とみられる複数回の爆発に続き、警官隊との銃撃戦が起きた。警察によると、カナダ人とインドネシア人の2人が死亡、24人が負傷した。容疑者5人も死亡した。ロイター通信によると、過激派組織「イスラム国」(IS)が犯行声明を出した。東南アジアでISを名乗る勢力による組織的なテロが起きたのは初めて。 犯行声明は「インドネシアのIS戦士たちが十字軍の仲間の集まる場所を標的にした」としている。警察幹部は、東南アジアでISの勢力拡大を目指すインドネシア人のバールン・ナイムという男が関与しているとの見方を示した。インドネシア政府は昨年11月に130人が犠牲になったパリ同時多発テロを模倣した可能性があるとみている。