中国人観光客の「爆買い」などで旅行収支の黒字が拡大した。中国人の関心は体験型に向かいつつある=大阪市中央区で2015年10月23日、川平愛撮影 求婚のサポート依頼/美容室で日本風に「変身」/アニメの「聖地巡礼」… 昨年の流行語大賞にもなった中国人観光客らによる「爆買い」。2月7〜13日は中国の春節(旧正月)の休暇に当たり、大勢の中国人観光客が来日しそうだ。百貨店や家電量販店などで商品を大量購入する光景に目を奪われがちだが、実は消費動向は「モノ」から、日本でしかできない体験に移りつつある。その背景を探った。【庄司哲也】 日本で彼女にプロポーズをしたい−−。昨年春、サプライズのプロポーズ演出サービス「オクラナイト」(運営会社・ケイ・ウノ)に、中国・上海の企業で幹部として働く中国人男性から依頼があった。日本での社員旅行中に同僚の恋人に結婚を申し込むのだという。 この記事は有料記事です。 残り24
「ここで小旗を振って、本州からの一番列車を出迎えたものでした。あれほどの興奮が、今度の新幹線にあるでしょうかねえ」。湿り気を含んだ津軽海峡の雪に覆われた北海道知内(しりうち)町湯の里地区。青函トンネルの出口を見渡す特設展望台で、60代の元町職員がつぶやいた。北海道新幹線の3月開通を前に、道内最初の停車駅となるJR木古内駅(木古内=きこない=町)を一足先に訪れ、周辺を撮影した。 北海道新幹線は青函トンネル(青森県今別町−北海道知内町、53.85キロ)を抜けると、木古内駅に到着する。トンネル内はJR貨物との共用となり、在来線用と新幹線用のレールが計3本敷かれた「三線軌条」。木古内町に入ると、分岐ポイントが設置されており、新幹線のレールは高架上を新幹線駅(建設中)に直進し、在来線のレールは現在のJR海峡線木古内駅へとそれていく。
浦安市立入船中に導入された「植物工場」の手入れをする男子生徒=千葉県浦安市で2016年1月26日、猪飼健史撮影 全国の自治体で唯一、農地がない千葉県浦安市の市立入船中学校(緒方利昭校長)に、光や温度、養分など植物に最適な環境を人工的に作り、野菜や果物を栽培する施設「植物工場」が完成した。整備した市教委によると学校教育への本格導入は全国初。理科や食育に活用し、先進技術を学ぶ。 校内の空き教室の一角に幅6メートル、高さ2.5メートル、奥行き2.1メートルの小部屋をつくり、中に栽培棚や照明を整備した。移動可能な「ワゴン型」(幅70センチ、高さ90センチ、奥行き37センチ)6台は一足早く昨年9月に設置され、…
記者会見後、握手する御手洗冨士夫キヤノン会長兼社長(左)と新社長の真栄田雅也イメージコミュニケーション事業本部長=東京都内のホテルで2016年1月27日午後0時33分、小出洋平撮影 キヤノンは27日、会長兼社長で最高経営責任者(CEO)を務める御手洗冨士夫氏(80)が社長を退任し、後任として真栄田雅也専務(63)が社長兼最高執行責任者(COO)に就任する人事を発表した。3月30日付。御手洗氏は引き続き会長とCEOを務める。 真栄田氏は1975年にキヤノンに入社。2007年に取…
米軍基地が集中する沖縄の現状を変えようと、「基地の引き取り」を呼びかける市民運動が大阪と福岡で始まった。世論調査では、米軍基地の根拠となる日米安全保障条約に多くの国民が支持を示す。一方で国内の米軍専用施設の74%(面積比)は沖縄県にあり、宜野湾市の米軍普天間飛行場も名護市辺野古への県内移設が進む。活動を始めたメンバーは問う。「日米安保条約は必要と考えるのに、基地を沖縄に押しつけたままでいいのですか」 大阪で活動を始めたのは市民グループ「沖縄差別を解消するために沖縄の米軍基地を大阪に引き取る行動」。昨年3月に発足した。呼びかけ人の大阪府高槻市の福祉施設職員、松本亜季さん(33)は2004年から辺野古移設の中止を求める運動を始めた。JR大阪駅前で署名を呼びかける活動は10年を超えて続いたが、政府の辺野古移設の方針は揺るがず、沖縄には新型輸送機オスプレイまで配備された。「活動は何の力にもなってい
早朝に東京を出発し、長野県の竜王スキーパークに着いたツアー客=1月21日午前11時46分、安藤いく子撮影 長野県軽井沢町でスキーツアーの夜行バスが崖下に転落し15人が死亡した事故を受け、「短時間滑る手軽なプラン」と増加傾向だった朝出発のツアー「朝発」の人気に拍車がかかる可能性が出てきた。事故の原因は捜査中だが、夜行運転手の寝不足の問題は以前から指摘され、安全志向の高まりで、東京などの都心を早朝出る朝発ツアーは注目を集めている。【安藤いく子、中里顕、福富智】 「いつも利用していますが、今回は心配する親を『朝発』だから大丈夫と説得した」。早朝に東京駅を出て正午前、竜王スキーパーク(同県山ノ内町)に着いた神奈川県横須賀市の女子大学生(21)はバスを降りた。別の朝発ツアーでやって来た埼玉県久喜市の調理師の男性(21)は「学生のように時間がないので朝発を選んだ」と言い、さっそく母親に現地到着を連絡し
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