高性能小型観測衛星「ASNARO(アスナロ)2」を搭載し、打ち上げられたイプシロン3号機=鹿児島県肝付町の内之浦宇宙空間観測所で2018年1月18日午前6時6分、野田武撮影 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は18日午前6時6分、高性能小型観測衛星「ASNARO(アスナロ)2」を載せた固体燃料ロケット「イプシロン」3号機を内之浦宇宙空間観測所(鹿児島県)から打ち上げた。52分後には衛星を予定の軌道に投入し、打ち上げは成功した。イプシロンの打ち上げは2016年末以来で、試験機も合わせると3回連続の成功となった。 3号機は全長約26メートル、重さ約96トンで、打ち上げ費用は45億円。構造の一部を簡略化してコスト削減を狙ったが、次世代の大型主力ロケット「H3」(約50億円)と同レベルとなった。将来的には30億円程度に減らす計画だ。また、3号機は衛星分離の際の衝撃を小さくするため、接続部分を取り外す
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は12日、国際宇宙ステーション(ISS)に滞在している宇宙飛行士の金井宣茂(のりしげ)さん(41)が29日に船外活動(宇宙遊泳)をすると発表した。日本人宇宙飛行士の船外活動は、▽土井隆雄さん(63)▽野口聡一さん(52)▽星出彰彦さん(49)に次ぎ4人目で、2012…
三菱重工業と宇宙航空研究開発機構(JAXA)は23日午前10時26分、地球温暖化の予測に役立つ気候変動観測衛星「しきさい」と、低い軌道を周回する試験機「つばめ」を搭載したH2Aロケット37号機を、種子島宇宙センター(鹿児島県)から打ち上げた。ロケットは衛星2基をそれぞれ高度が異なる軌道へ予定通り投入し、打ち上げは成功した。 ロケットの第2段は打ち上げから約20分後に、高度800キロでしきさいを分離。エンジンを噴射するなどして高度を下げたうえで、その1時間半後には、つばめをより低い軌道に投入した。複数の衛星を高度が異なる軌道に投入したのは今回が初めて。同時に打ち上げることでコスト削減につながるという。
金井さんらを乗せて打ち上げられるソユーズロケット=カザフスタン・バイコヌール宇宙基地で2017年12月17日午後4時21分、酒造唯撮影 【バイコヌール宇宙基地(カザフスタン)酒造唯】「第三の男」が宇宙へ--。宇宙飛行士の金井宣茂(のりしげ)さん(41)が17日、国際宇宙ステーション(ISS)へ出発した。金井さんは、2人が合格した宇宙航空研究開発機構(JAXA)の選抜試験には次点となったものの、その後に「3人目」として追加合格になった経緯がある。同期ながら宇宙飛行士としては先輩となった2人のアドバイスを胸に、宇宙へ飛び立った。 金井さんは海上自衛隊の医師だった2008年に、宇宙飛行士の選抜試験を受験。油井亀美也さん(47)と大西卓哉さん(41)に続く次点となったが、その6カ月後に「追加合格」の吉報が届いた。
宇宙服を着て、両親や婚約者(手前)と会話する金井宣茂さん=2017年12月17日午後0時45分、酒造唯撮影 【バイコヌール宇宙基地(カザフスタン)酒造唯】17日に宇宙へ出発した金井宣茂(のりしげ)宇宙飛行士(41)。打ち上げ前にはカザフスタンのバイコヌール宇宙基地で宇宙服のチェックを終え、両親や婚約者とガラス越しに言葉を交わして5カ月半の別れを惜しんだ。 父が「日本の夢と期待を乗せて頑張ってほしい」「宇宙ではお酒やお風呂を我慢して。帰ってきたらいっぱい(お酒を)飲ませる。お風呂もためておくから」と声をかけ…
【バイコヌール宇宙基地(カザフスタン)酒造唯】金井宣茂さん(41)ら、日米露の宇宙飛行士3人が搭乗したロシアのソユーズ宇宙船が17日午後1時21分(日本時間同4時21分)、バイコヌール宇宙基地からソユーズロケットで打ち上げられた。順調に進めば、宇宙船は日本時間19日午前、国際宇宙ステーション(ISS)とドッキングする予定。来年6月初めまで5カ月半、滞在する。 氷点下の寒さとなった現地では17日朝から出発式が開かれ、金井さんは、ソユーズに同乗するロシアのアントン・シュカプレロフ船長と、米国のスコット・ティングル宇宙飛行士とともに出席し、発射場へバスで向かった。バスに乗り込む際には、駆けつけた多くの人々に手を振って応えていた。
会見に集まった人々に笑顔で手を振る金井宣茂さん(左)。右はロシアのシュカプレロフ船長=カザフスタン・バイコヌール市のホテルで2017年12月16日午後5時15分、酒造唯撮影 【バイコヌール(カザフスタン)酒造唯】17日に国際宇宙ステーション(ISS)へ出発する金井宣茂(のりしげ)さん(41)ら日米露の3人の宇宙飛行士が打ち上げ前日の16日、バイコヌール市内のホテルで記者会見した。金井さんは、帰還が当初の来年4月中旬から6月3日に延びたことについて「より多くの経験を積んで戻ってこられるので、本当にうれしく感じている」と意気込みを語った。 記者会見は、病気の感染を防ぐためガラス越しで行われた。青い訓練服を着た金井さんは、控えの飛行士も含めた6人の一番右側に着席。にこやかな笑顔で集まった人たちに手を振った。打ち上げ日については「特別な日というよりは、3人で新しい一日を迎える心境だ」と述べた。会見
宇宙飛行士の金井宣茂さん(41)が乗ったソユーズロケットが17日、国際宇宙ステーション(ISS)に向けて出発する。そのミッションの成功と無事の帰還を祈る「人生の師匠」が青森県八戸市にいる。居合道場「五眼館(ごげんかん)」の館長、五戸(ごのへ)敏明さん(63)。全日本居合道連盟所属の九段で、金井さんに居合道を教えた師匠でもある。 金井さんが五戸さんと出会ったのは2004年冬。海上自衛隊の医官だった金井さんが大湊基地(同県むつ市)に勤務していた時だった。元海上自衛官で同基地に勤めていた五戸さんが自衛隊大湊病院で金井さんに受診し、武道に関心があった金井さんが「居合の先生ですか。教えてください」と弟子入りを志願したという。
発射場に到着し、起立したソユーズロケット=カザフスタンのバイコヌール宇宙基地で2017年12月15日午後0時39分、酒造唯撮影 【バイコヌール宇宙基地(カザフスタン)酒造唯】宇宙飛行士の金井宣茂(のりしげ)さん(41)ら日米露の宇宙飛行士3人が乗ったソユーズロケットが17日、国際宇宙ステーション(ISS)へ出発する。15日にはロケットがバイコヌール宇宙基地で発射台へ移され、打ち上げ作業が本格化した。 ロケットは全長約50メートル、重さ305トンの3段式。横倒しの状態で、基地内…
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は14日、小惑星探査機「はやぶさ2」の小惑星リュウグウへの到着が、2018年6月21日~7月5日ごろになるとの見通しを発表した。到着まで半年となったはやぶさ2は順調な飛行を続けており、プロジェクトチームは到着後の着陸地選定の訓練を重ねるなど準備を進める。プロジェクトの科学チームの取りまとめ役である渡辺誠一郎・名古屋大教授は記者会見で、「いよいよ本番が近付いてきた。訓練を通じてわかった課題を解決し、できるだけ科学的意義のあるサンプルを地球へ持ち帰りたい」と話した。 はやぶさ2は14年12月3日に鹿児島県・種子島から打ち上げられた。その後、主エンジン「イオンエンジン」の連続運転を2回実施し、現在はリュウグウへ約550万キロまで近付いている。18年1月上旬から最後のイオンエンジンの連続運転(約2700時間)を実施予定。計画通りにイオンエンジンが稼働できた場合の到着
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