国立循環器病研究センターなどのチームが発表 おなかの赤ちゃんの心臓の機能が弱まる「胎児心不全」に3種類のたんぱく質が関わっていることが分かったと、国立循環器病研究センター(大阪府吹田市)などの研究チームが米医学誌で発表した。これらは胎児から母体へも運ばれるため、母親の血液検査で発症の有無を判定できる可能性がある。 同センターによると、胎児心不全は1万人に1~2人が発症する。重症の場合は生命維持のため帝王切開で早く出産させる必要が生じ、中~軽症では妊娠を続ける方が胎児の成長に良いとされる。しかし、母体や胎児に負担をかけず、客観的データで診断できる検査法は確立していない。