会社の説明を聞くのではなく、博士が企業にその高度な専門知識を売り込む「逆求人セミナー」。就職の厳しい博士が大学以外の働き口を探すために、様々な手法で大学が支援に乗り出している。10月24日には筑波大学で開かれた。 修士課程を含む31人の大学院生が企業の人事担当者や研究者の前で研究内容を発表。自らの売り込みをした。70社の企業から110人が集まり、大学院生に次々と質問攻めしていく。参加企業の担当者も思った以上の実務経験を持つ学生がいることに驚く。最初は不安に感じている学生もいたようだが、実際、複数の企業から声がかかったケースもあり、社会人の前で自分をアピールする良いきっかけとなった様子。 大学側も同セミナーは視野を広げる絶好の機会ととらえ、今年から同セミナーを共通科目にしたり、先輩の講演で意識改革を図っている。ただ、今回の参加した学生はほとんどが修士課程の大学院生。例年、参加者の1割ほどの博