NTTは3月17日、光格子中に束縛された約100万個の原子に対して量子コンピュータのリソースとなる大規模な量子もつれ状態を高精度かつ高速に生成する手法を確立したと発表した。 同成果は、NTT物性科学基礎研究所およびNTTセキュアプラットフォーム研究所の研究者たちによるもので、詳細は米国の科学誌「Physical Review Letters」電子版に掲載された。 量子コンピュータの実現に向けた最大の課題は量子ビットの数をいかに増やしていくか、ならびにエラーをどうやって低減していくか、という点にあるが、これらの課題の解決に向けた方法として光格子の応用が注目されている。