組み込みデバイスとU-Boot 組み込みデバイスでは、初期レベルの起動処理にU-Bootが使われることも多い。U-BootはもともとPowerPC向けに開発されたもので、以前はPPCBootと呼ばれていたブートローダだ。フラッシュなどの永続的デバイスに焼き付けられ、初期レベルの起動処理に活用される。すでに多くの組み込みデバイスで採用されているほか、U-Boot自体がGPLv2で公開されているという特徴がある。いわば組み込みデバイスにおける汎用ブートローダとしてはデファクトスタンダードだ。対応しているアーキテクチャもPowerPC以外にARM、MIPS、SH、NIOS、AVR32、ColdFire、MicroBlazem、BlackFinなど多岐に渡り、起動できるOSの種類も多い。 U-Bootはフラッシュメディアからのシステム起動はもちろん、ハードディスクからの起動、ネットワーク経由からの