6 年も前の話題ではあるが、オーストラリアではスピード違反の取り締まりに使われる監視カメラ画像が改竄されていない事を示すのに MD5 ハッシュ値が使われていた。ある時、スピード違反をした被告とその弁護士がこの事を指摘し「MD5 では任意のハッシュ値を持つデータ列を生成可能なことが学会で報告されているので (参考: ちょうどその頃の/.J 記事) 、スピード違反の証拠として監視カメラ画像は無効である」と主張したところ、交通裁判所がこれを認めた、という事があったらしい (当時の CNET News の記事、ITmedia エンタープライズの記事より) 。 ITmedia エンタープライズの記事で萩原栄幸氏は、 MD5 のハッシュ値については、今の PC で数十分もあれば同一ハッシュ値のデータ X と Y を生成できてしまうというレベルにある (前述の強衝突耐性の突破が可能) 。しかし、学会では