Qualcommは2016年9月28日(米国時間)、携帯端末に展開されてきたプロセッサ「Snapdragon 410E」「Snapdragon 600E」を、市場が拡大するIoT(モノのインターネット)アプリケーション向けに、Arrow Electronicsから販売することを発表した。同プロセッサはこれまで、携帯端末メーカーなど大口顧客に対してQualcommが直接販売しており、少量での購入が難しかった。 Snapdragonの第三者代理店からの販売は初となる。クアルコムCDMAテクノロジーズ副社長の須永順子氏は、「携帯端末向けも新規技術の開発を中心に、今までと同様に注力していくが、既存技術を生かした新規市場での成長も求められている。これまで培ったCPUやGPU、コネクティビティー、パワーマネジメントなどは、IoT市場に求められている技術と考える」と語る。 しかし、携帯端末とIoT向けで
Qualcomm(クアルコム)の子会社であるQualcomm Technologiesは2016年10月18日、5G(第5世代移動通信)に対応したモデムチップ「Snapdragon X50」を発表した。同社は、「5G向けモデムチップの製品化は業界初である」としている。Snapdragon X50は、5G対応のスマートフォンを開発するメーカーや、5Gの実証実験を行う通信事業者などをターゲットとしている。Qualcommは現在、香港で「Qualcomm 4G/5G Summit」(同年10月17~19日)を開催中だ。 Snapdragon X50は、最初は28GHz帯のミリ波をサポートする予定だという。ビームフォーミングやビームトラッキングに対応するMIMOアンテナ技術を搭載している。帯域幅は800MHzで、最大で下り5Gビット/秒の通信速度に対応できるよう設計されているとする。ミリ波帯の利用
Qualcommは米国時間の9月29日、IoT市場に向けて同社のSnapdragon 410/600の組み込み向け製品となる「Snapdragon 410E/600E」を発表すると共に、この2製品を同社からの直販ではなくArrow Electronics経由で購入できるようにしたことをアナウンスした。この発表に関して、10月14日に都内で説明会が開催された(Photo01)のでその内容をご紹介したい。 Qualcommそのものは、いまさら説明の必要もないほどメジャーなスマートフォン(スマホ)向けSoCベンダであり、もちろん競合は少なくないものの大きなシェアを獲得している。ただそこから一歩IoTなどの分野に踏み出そうとした場合に、既存のQualcommのラインアップや体制は必ずしも最適とは言えない。Qualcommの培ってきた要素技術は、工夫すれば「同社にとっての」新規市場にそのまま利用する
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く