大人用紙おむつが数年後に乳幼児用を上回る-。紙おむつなど衛生用品を扱うメーカーでつくる日本衛生材料工業連合会がこんなショッキングな予測を明らかにした。少子高齢化が最大の要因で、平成23年の生産数量は大人用が28万7688万トンとなり、29万6203万トンの乳幼児用に肉薄。大人用紙おむつは年率5%増で伸びており、日衛連では「数年後には同枚数になり、その後、乳幼児用を超えるだろう」と話している。 日衛連によると、ここ数年の紙おむつの生産量は、乳幼児用が微減しているのに対し、大人用は安定的に伸長。今後も高齢化が進むことから、日衛連では平成27年までに大人用は生産数量で現在比15%増となるとみられる。 「高齢者が増えれば市場のパイは確実に増える。近いうちに大人用紙おむつの逆転が起こるだろう」。衛生用品大手ユニ・チャームの担当者はこう話す。 高齢者人口の増加にともない、パンツ型紙おむつとともに、ここ