となっています。 全体に通底するのは日本の技術者の将来に対する危機意識です。「あわりに」に沿って簡単に述べると、 これまで、自信を持てる技術の早期獲得、技術、能力を生かせる仕事との出会い、そして良好な人間関係と自由闊達な職場文化によって、国際的にも極めて高い生産性を達成してきた日本企業の人事制度ですが、現在大きな課題に直面しています。 まず技術者の長時間労働の慢性化とさらなる長時間化。今までの技術者の長時間労働は高い仕事モラルと共存するボランタリズムに基づく長時間労働でしたが、今は「仕事に追われて納得できる仕事ができない」という状態になっています。さらに、長時間労働は技術者から学びの時間を奪い、日本の強みであった自信の持てる技術の早期獲得の条件を崩し、高い創造力を持つ次世代技術者の供給を減少させつつあるのです。 個人の仕事における余裕の喪失は職場内の人間関係を変質させ、成果主義人事制度が自
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