奈良県葛城市の貸金業「丸善商事」経営、圓丘(まるおか)桂子被告(42)=出資法違反などの罪で起訴=が、債務者の家族の名前を利用し介護報酬約26万円を不正受給したとして、県警組織対策2課などは1日、詐欺の疑いで圓丘被告を再逮捕した。県警によると、圓丘容疑者は「私が実際に介護に行っていた。不正請求ではない」と容疑を否認しているという。 県警は圓丘容疑者が総額約300万円の介護報酬を不正受給したとみており、立件を目指す方針。 逮捕容疑は、平成20年11月〜21年3月、別に経営するヘルパー派遣会社「楽園」と利用契約を結んだ奈良県橿原市の要介護の男性(62)に、128回分の身体介護サービスを提供したように装って介護報酬を水増し請求し、橿原市から26万6千円をだまし取ったとしている。 県警によると、楽園の利用登録者は45人で、本人か家族のほとんどが丸善商事の債務者。男性の家族も債務者だったという。