明石海峡大橋の通行止めを受け、兵庫県淡路島内では物流、観光、通勤・通学が混乱した。物流のストップに伴いスーパーなどでは生鮮食品を中心に品薄状態となり、旅館・ホテルではキャンセルが続出。通勤・通学で本州と行き来する人は、唯一の交通手段となる岩屋港(淡路市)発の高速船へと流れた。 ■通勤・通学混乱 台風による強風時でも、めったに通行止めにならない明石海峡大橋。4日からの連続雨量を原因とする通行止めは1998年の開通以来初で、島と本州とを行き来する人にとっては想定外の事態となった。 岩屋港-明石港間を結ぶ高速船「淡路ジェノバライン」の乗り場は、朝夕の通勤・通学の時間帯を中心に混み合い「乗船者数は通常の2~3割増し」(同社)となった。 本州からの通勤が4割を占める淡路県民局では始業時間の午前9時段階で25%の職員が到着せず、県立淡路医療センターでも一部の医師が始業に間に合わなかった。 島内在住の医