キーワード ウェルビーイング、ライフデザイン、福祉 目的 現代日本においては、少子高齢化、格差拡大、次世代を担う人々の状況、多文化化に深い関心が寄せられている。本研究は、社会の少子高齢化や多文化化に伴う憂慮や、様々な齟齬や軋轢を経験する現場のニーズを契機として、知識や感覚に隔たりのある多文化多世代が往来し声を発することができる空間のデザイン、さらにその持続的な活用、すなわち場から得られる情報と醸成されるパワーを新たな試みに繋げるしくみ、および様々な現場で適用できる情報として発信する方途を検討する。 本研究では、こうした空間の創出と柔軟な持続的活用に関し、基盤的研究と応用的研究を連関させつつ進め、「福祉」(well-being)概念の発展的再構築を試みる。さらに、時空間のデザインに関する文化人類学および関係諸学の学際的研究、および現場の実践者との共同的研究をいかに実践し、その蓄積を現代社会に