アメリカのアラスカ州で15日、ドナルド・トランプ米大統領とロシアのウラジーミル・プーチン大統領が会談した。この数日前、トランプ氏は和平の条件として「領土交換」なるものに言及した。 ウクライナ人にとって、それは混乱を招く言い回しだった。「交換」されるのはどの土地なのか? ロシアが武力で奪ったウクライナの土地と引き換えに、ウクライナにはロシアの一部が与えられるのか? そうした疑問が浮上した。

脱走兵と見られる男性2人が互いに戦うよう命じられ、勝者だけが穴から出られるという場面を捉えた動画/Telegram キーウ(CNN) ロシア軍には、兵士たちが「ババヤガへのいけにえ」と呼んで恐れる慣行がある。ババヤガはスラブ民話に登場する人食い魔女で、ウクライナ軍の大型ドローン(無人機)を意味する。脱走を図った兵士に現場で下される、残虐な処罰だ。 昨年冬に撮影したとみられる映像の中で、1人のロシア兵が木に縛りつけられている。ウクライナ軍のドローン攻撃にさらされ、そのまま死に至るかもしれない。 こうなった理由は、同様の事例をめぐって傍受された無線通信から明らかだ。脱走を図った兵士への処罰を命じるロシア軍司令官の声が、はっきりと聞き取れる。戦闘が続いている間はこの兵士をどこかに隠しておき、それから30分のうちに木に縛りつけろという命令だった。 ウクライナ軍のドローン部隊を率いる司令官の1人は、
【キーウ共同】米紙ワシントン・ポスト電子版は18日、トランプ大統領が4日にウクライナのゼレンスキー大統領と電話会談した際、不利な戦局を転換するため、ロシアに対し攻勢に転じるべきだと促していたと報じた。ウクライナ政府当局者の話としている。 トランプ氏は14日、ロシアが50日以内に停戦合意に応じなければ厳しい制裁関税を課すと警告。ロシアへの融和姿勢から圧力強化路線に転換した。ウクライナに対しては、長射程の地対地ミサイル「ATACMS」などの兵器供給を提示したとされる。 同紙によると、ウクライナ政府当局者は、ATACMSが近くウクライナに届く可能性があると指摘。今後、少なくとも半年は攻勢を維持できるとの見方を示した。 ATACMSの射程は約300キロで、ウクライナ国境から約450キロ離れたロシアの首都モスクワには届かないとみられる。ウクライナ軍は、昨夏以降に越境攻撃したロシア西部クルスク州やウク
ロシアによる軍事侵攻が始まって3年以上たったいまも、ウクライナから国外に避難している人は564万人を超えています。そうした人たちへの支援は世界各国で先細っていく傾向にあり、日本に避難しているおよそ2000人のウクライナ人も日本で生活を続けるのか、帰国するのか、岐路に立たされています。 政府は、日本国内に親族がいないことなどを条件に食費や日用品の購入費など生活費として1日当たり最大2400円を最長2年支給してきたほか、「日本財団」は渡航費などの支援に加えて、生活費として1人当たり年間100万円を最長3年、支給してきました。 しかし、侵攻が長期化する中、生活費の支援は相次いで終了し、中には日々の生活への負担や将来への不安を感じながら暮らしている人もいます。 2022年3月末にウクライナ中部ポルタワ州から当時2歳と6歳の2人の娘を連れて日本に避難し、現在は、神奈川県横浜市に住むナタリア・ムリャフ
Published 2025/06/23 10:06 (JST) Updated 2025/06/23 16:28 (JST) 【キーウ共同】ウクライナのゼレンスキー大統領は22日、米軍によるイラン核施設攻撃を支持した上で、イランについて「プーチン(ロシア大統領)を助けようと尽力してきた政権」だとX(旧ツイッター)で糾弾した。 ゼレンスキー氏は「現代で核兵器の拡散はあってはならず、トランプ米大統領の決断は重要だ」と強調。イラン製無人機「シャヘド」がロシアのウクライナ侵攻で用いられていることに触れつつ、イランは「われわれの国に甚大な破壊や人的被害をもたらした」と批判した。 中東やウクライナ情勢などは、外交で解決しなければならないとも指摘した。
そう彼らは口をそろえた。“ロシア人避難民”の「戦争」に対する認識は、私が知っているものとはかけ離れていた。 ロシア市民はウクライナ戦争をどうとらえているのだろうか? クルスク州からウクライナに避難したロシア人避難民に取材することで、わずかではあるが垣間見ることができた。 1階にはウクライナの避難民、2階にはロシアからの避難民 2024年8月、ウクライナはロシアのクルスク州に越境攻撃を行い、一部領土を掌握した。 ウクライナ軍のロシアへの越境攻撃の目的は、ロシア軍の戦力を分散すること、和平交渉のためのカード、ロシア国内に対する心理的変化を狙ったもの、など多層的なものだと考えられている。 同年秋以降、ロシア軍は本格的にクルスク州におけるウクライナ軍への反攻を開始した。2025年4月になると、ロシアがその領土を奪還した。 ウクライナ軍によるクルスク州への侵攻が始まった後、すぐに多くの人がロシアのよ
ロシア兵死傷者95万人 第2次大戦後で最多―ウクライナ侵攻 時事通信 外信部2025年06月04日19時47分配信 ロシア・トゥーラ州のボゴロジツクにある墓地で行われた戦死したロシア兵の葬儀=2023年3月(AFP時事) 米シンクタンク、戦略国際問題研究所(CSIS)は3日、2022年2月に始まったウクライナ侵攻でロシア軍の兵士最大25万人が死亡したとの推計を発表した。軍事作戦に伴うロシア兵の死者としては、旧ソ連時代を含めて第2次大戦後最多。負傷者も加えた人的被害は95万人以上とみられる。 停戦不発、突破口開けず 仲介離脱に現実味―トランプ氏 ウクライナ側の死者数は最大10万人。負傷者を含む人的被害は40万人に達している。 推計は英国防省が公表するデータなどに基づく。ロシア側の死者は年を追うごとに増えており、旧ソ連によるアフガニスタン侵攻(1979~89年)の1万5000人より圧倒的に多い
トランプ米政権のケロッグ特使(ウクライナ担当、写真)は、ウクライナが週末にロシア・シベリアの軍事基地を攻撃し、核兵器を搭載可能な長距離爆撃機を攻撃したことについて、ウクライナ戦争がエスカレートするリスクが「急上昇」していると述べた。2月18日、ワルシャワで撮影(2025年 ロイター/Kacper Pempel) [モスクワ 4日 ロイター] - トランプ米政権のケロッグ特使(ウクライナ担当)は、ウクライナが週末にロシア・シベリアの軍事基地を攻撃し、核兵器を搭載可能な長距離爆撃機を攻撃したことについて、ウクライナ戦争がエスカレートするリスクが「急上昇」していると述べた。 同特使はFOXニュースに「リスクレベルが急上昇している」とし「敵国の核の三本柱(戦略爆撃機、大陸間弾道ミサイル、潜水艦発射弾道ミサイル)の一部を攻撃すれば、リスクレベルが上がる。相手が何をするか分からなくなるからだ」と述べた
ドイツに駐在するロシアの大使が第2次世界大戦の終結から80年を祝う式典に相次いで参加し、ナチスからドイツ国民を解放した旧ソビエトの歴史的な功績をアピールしています。 こうした大使の言動は、「ネオナチとの戦い」と称してロシアが進めるウクライナ侵攻を正当化する印象操作ではないかという受け止めがドイツ国内で広がっています。 ドイツの式典にロシア大使が積極的に参加 ドイツでは、今月8日でナチスが降伏し、第2次世界大戦が終結してから80年の節目を迎えました。 毎年この時期、ドイツ国民をナチスから解放した連合国軍の功績をたたえる式典が各地で開かれますが、ことしは、ロシアのネチャエフ大使が積極的に参加しています。 先月大使が参加したのが旧東ドイツのザクセン州トルガウで行われた式典です。 トルガウは、当時、進軍中だった旧ソビエト軍とアメリカ軍がエルベ川で出会い、ともに平和を訴えた「エルベの誓い」で知られる
キーウ(CNN) 無線機の音はひび割れていたが、聞こえてくる命令は明確だった。「司令官を捕らえ、他の兵士は殺せ」 ぞっとするこのやり取りは、ロシア軍の間で交わされた無線通信の一部だ。ウクライナ当局は、ロシア軍の上層部が国際法に違反し、降伏したウクライナ兵の処刑を兵士らに命じていることを示すさらなる証拠だと主張する。 ウクライナが傍受した無線通信は、昨年11月にウクライナ東部ザポリージャ州でロシア軍が行ったとされる処刑のドローン(無人機)映像と時間的に一致しているようだ。CNNはこの通信記録をウクライナの情報当局者から入手した。映像には、兵士6人が地面にうつ伏せに横たわり、少なくとも2人が至近距離から銃撃され、もう1人が連行される様子が映っている。 これらの死はウクライナ検察によって捜査されている。捜査に詳しいウクライナ当局者は、CNNが入手したのと同じ無線傍受記録が、殺害に関する捜査の一環
ロシアのシャヘド型攻撃ドローン(無人機)がウクライナの都市に新しいタイプのクラスター爆弾を投下している可能性があるとして、ウクライナ当局が警戒を呼びかけている。冬の間、ロシアはウクライナを凍えさせて屈服させるべく、シャヘドで主に電力インフラを攻撃したが、目論見は外れた。現在は、単に恐怖と破壊を広めることを狙っているようだ。 ロシアは4月にシャヘドを2500機近く発射した。ウクライナの防空網で80%超は落とされたものの、多数が突破した。私たちはすでに、多くのドローンがウクライナの集合住宅など非軍事施設を直撃し、民間人に多数の犠牲者が出ているのを目にしている。シャヘドは測位衛星システムを利用して精密に誘導されるので、故意に民間施設を狙った可能性が高い。クラスター弾の付加は、犠牲者をさらに増やそうとする意図的な試みのように見える。 不審な落下物5月1日午前にあったドローン攻撃を受けて、キーウ市当
Published 2025/04/30 08:45 (JST) Updated 2025/05/01 11:34 (JST) 【キーウ共同】ウクライナ当局は、ロシア占領地を取材して捕虜となったウクライナの女性記者、ビクトリア・ロシチナさん=当時(27)=の遺体が2月にロシアから返還され、激しい拷問の痕跡が見つかったと明らかにした。眼球や脳の一部が摘出され、証拠隠滅を図った可能性がある。ロシア独立系メディアが29日に報じた。 ロシチナさんは、主要メディア「ウクラインスカ・プラウダ」などに寄稿するフリーランスの記者だった。2023年8月に行方不明になり、ロシア南部ロストフ州の刑務所で勾留されていたことが判明した。 ロシア国防省は24年5月にロシチナさん拘束を明らかにし、24年秋に「9月に死亡した」と家族に告げていた。 ロシア独立系メディア「バージニエ・イストーリー」によると、遺体は身元不明の
ウクライナ和平を協議するため米英仏独などが23日にロンドンで予定した会合は、ルビオ米国務長官の欠席が直前に発表され、外相級から高官級に格下げして開かれた。大きな成果はなかった。米メディアなどによると、米国が策定した和平案が求める領土の譲歩をウクライナが拒否し、米側が激怒したことが原因。 トランプ米大統領は自身のSNSの投稿で、ウクライナのゼレンスキー大統領を「何の切り札もない男」と表現した。「平和を選ぶか、戦い続けて国全体を失うかだ」といら立ちをあらわにした。 米国の和平案は、ロシアがウクライナ東部・南部4州の大部分を占領する現状を追認する条項を含み、ウクライナ側にとって厳しい条件。協議は今後も難航必至だ。 ニュースサイト、アクシオスによると、米国のウィットコフ中東担当特使は25日にロシアのプーチン大統領とモスクワで会談する見通し。(共同)
出廷したロシア軍第58諸兵科連合軍の元司令官イワン・ポポフ少将=2024年5月、ロシア首都モスクワ/AP (CNN) ロシア国防省トップを痛烈に批判し、2年前に解任されたロシア軍の元司令官が、受刑者で編成された悪名高い部隊を率いて前線に戻ることになった。ロシア軍第58諸兵科連合軍の元司令官イワン・ポポフ少将の弁護士が明らかにした。 ロシア国営メディアによれば、その任務はいわば「毒杯」を手渡されるようなものだという。ポポフ氏が率いるとみられるのは、受刑歴のある兵士で編成され、ウクライナで甚大な損害を出してきた「ストームZ」部隊だからだ。 2年前、ポポフ少将は南部ウクライナを担当するロシア軍第58諸兵科連合軍の指揮官として指導力を評価されていた。 その後、ポポフ少将は、同僚に送った音声メッセージで、ロシア国防省の指導部を痛烈に批判し、自身が解任されたのは不満を訴えたせいだと語った。 ポポフ少将
ウクライナ保安庁は、ロシア軍の部隊に加わり捕虜とした中国人2人を同席させて記者会見を開きました。2人は、部隊に入るきっかけは、動画共有アプリで報酬が魅力的だと知ったことだと明らかにしましたが、いまは後悔しているなどとして中国に帰りたいと訴えました。 ウクライナ保安庁は、ロシア軍の部隊に加わっていて、東部ドネツク州で捕虜とした30代と20代の中国人について、14日に本人を同席させて首都キーウで記者会見を開きました。 このうち30代の男性は、ロシア軍の部隊に入るきっかけは、中国系の動画共有アプリ「TikTok」で見たロシア軍の広告で月の収入が20万ルーブルほど、日本円にしておよそ35万円になると知ったことだと明らかにし「魅力的に感じた」と述べました。 この男性は新型コロナの感染が拡大した影響で職を失うこともあったということです。 一方、20代の男性は、報酬として20万ルーブル分を利用できるとい
ウクライナ軍はより効果的な探知・攻撃システムを活用し、記録的な数のロシア軍の大砲を破壊している。ここ数週間でそのペースは加速し、3月28日には過去最多の1日で122門もの損害が報告された。 ウクライナ軍は3月全体では1644門の大砲を撃破したと主張している。この数は1年半前のざっと3倍にのぼる。比較のための数字をひとつ挙げると、英陸軍に配備されている大砲の総数は200門程度だ。 ウクライナ側が主張している撃破数を検証するのは不可能だが、衛星画像は、ロシア軍が損失を補充するために引き出してきた結果、ソ連時代の装備の保管施設が空になりつつあることを示している。また、ロシア軍の大砲が撃破されている証拠映像はたくさんある。そして、170mmという変わった口径の大砲をロシアが北朝鮮から輸入していることは、ロシアがもはや自国だけでは十分な数の大砲を配備できなくなっていることを強く示唆する。 大砲の役割
戦勝記念日に赤の広場でパレードするロシア軍要員=2024年/Alexander Nemenov/AFP/Getty Images (CNN) ロシア軍で近年最大規模の徴兵が行われている。ウクライナでの戦争が重大局面を迎える中、プーチン大統領はロシア軍の拡大を推し進める方針だ。 プーチン氏はこのほど、年2回実施している徴兵の最新の段階を承認する大統領令に署名した。新たな徴兵期間は今月1日に始まり、7月15日まで続く。 ロシア国営タス通信によれば、18~30歳の男性16万人がロシア軍に加わる予定で、昨年春の徴兵より1万人多い。3年前と比べると1万5000人以上の増加になるとされる。 こうした徴兵強化策自体は目新しいものではなく、タス通信によると、ロシア軍全体の規模拡大を図るプーチン氏の取り組みが背景にあるという。3年前の時点ではロシア軍の総兵力は100万人ほどだったが、現在は約150万人を数え
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