インフルエンザの流行開始の兆しが、北海道と沖縄県で見られることが国立感染症研究所の調査でわかった。ウイルスの型は、新型の豚インフルエンザがほとんどだった昨季と異なり、今季は今のところA香港型が多いという。 感染研が5日まとめたデータでは、最新の1週間(10月25日〜31日)にインフルエンザ症状で医療機関を受診した人は、定点1医療機関あたり0.15と少ないが、都道府県別でみると、北海道1.06、沖縄県1.02で、流行開始の目安となる1を超えた。北海道は、浦河保健所管内が注意報レベルに達し、苫小牧保健所管内なども流行に入っている。 感染研の感染症情報センターの安井良則・主任研究官によると、寒さが厳しくなる北海道や東北地方は他の地域より流行入りが早く、11月、12月は要注意という。 ウイルスの型は、A香港型の検出数が138と全体の3分の2を占め、新型の検出数は65、その他は9。田代真人・感