旧鐘紡工場だった赤れんが施設(洲本図書館など)が昨年、経産省の「近代化産業遺産」と、日本建築家協会の「環境建築賞」という二つの認定を受けた。貴重な近代遺産をまちづくりにつなげようと、活用策などを探るシンポジウムが二十二日、同市塩屋一の洲本図書館で開かれる。シンポジウムでは、まちづくりに取り組む市民や専門家が、保存と利用について話し合う。(高森 亮) 旧鐘紡工場の赤れんが建築は洲本図書館のほか、レストラン「御食国」などに再利用され、四棟が市内に現存している。 環境建築賞は、環境保全に配慮した高品質の建物が対象。昨年十月、洲本図書館が選ばれた。旧工場の建物を再生し、特殊な合わせガラスを使って冷暖房の使用を抑えるなどの取り組みが評価された。近代化産業遺産は幕末から戦前の産業関連施設が対象で昨年十一月、四棟すべてが選ばれた。 シンポジウムは市民らでつくる実行委員会の主催。在りし日の洲本工場の写真を