宮古地方振興局(田山清局長)は本年度、川井村片巣の国道106号西進車線に「ゆずり車線」を県内で初めて設置する。地元女性ドライバーから出た「追い越しをさせようにも、スペースと気持ちに余裕がない」との声に対応した。10月着工、来年春の使用開始予定で、車群の解消や無理な追い越し防止などを図る。 ゆずり車線は、盛岡方面に向かう片側1車線の左側のり面に1車線を加える。延長は約780メートル。 期待される効果として同振興局は▽運転初心者、高齢ドライバーらが後続車にあおられる圧迫感の解消▽低速車を先頭とする車群、速度低下の解消―などを挙げ、交通安全の確保につながるとしている。 国道106号は現在、ほぼすべてが2車線でカーブやトンネルが多い。盛岡―宮古間の移動を急ぐ通過型の車両や地元車両が入り交じり、観光シーズンともなれば長蛇の車列ができることも少なくない。 宮古市の「明日を拓(ひら)く宮古のみち女性の会