世界文化遺産登録で登山者激増が見込まれた富士山でこの夏、山梨県側の吉田口から入山した登山者が昨年より約1万4000人少ない23万2682人だったことが分かった。 山梨県富士吉田市が1日発表した。登山口に至る富士スバルラインのマイカー規制が例年の2倍の31日間に延長されたことや、地元自治体の呼び掛けや報道の影響で、睡眠を取らずに山頂を目指す「弾丸登山」が減ったことが主な原因とみられる。 集計の対象は今年7月1日〜8月31日。弾丸登山とみられる午後9時〜午前0時の入山者は、昨年より約30%減の2万1343人で、過去7年間で最も少なかった。 山開き(7月1日)直後の最初の1週間は前年同期の46%増だったが、その後はあまり増えなかった。登山者が1日8000人を超える日も例年は数日あるのに、今年は一度もなかった。