昨年末にもここに書いたとおり、僕にとっての2018年は『天気の子』の制作だけの1年でした。企画も脚本も絵コンテも考え尽くしたつもりの作品ですが、それでもまだ、来年夏の公開を想像することはどこか怖いです。『君の名は。』の公開後にはずいぶんたくさんの人たちから「新海さんは次の作品が勝負だね」との言葉をいただいたのですが、「そう言われればまあそうだよな」という気分が、ずっと薄く残っているのかもしれません。 でも──とも思います。思い返してみれば、僕はデビュー作でも「次こそが本当の勝負だよ」と言われ、その後16年間、作品を出すたびに同じ言葉を言われ続けてきたのです。その言葉に「どこまでやれるのか見てやろう」という淡い期待がわずかでも含まれているのだとしたら、『天気の子』の後も、「本当の勝負は次だよ」と言ってもらえるだけでもう十分なのかもしれない。それを繋げていくしかないのかもしれない。思い切ってそ
『君の名は。』二回目観てきた(ネタバレあり) はぁーーーーっ、もう最高しかないんですけど。 という今世紀最大級のアニメなんですが、一回目は、目まぐるしく変わるストーリーと映像美に圧倒され続けて、気づけば終わっていたというジェットコースター感覚だったので、今回は、小説の外伝『君の名は。 Another Side:Earthbound』 と新海誠監督の過去作品を、エロゲのOPから大成建設のCMまで含めて全部見てから挑んだので、一回目は驚きだとすると、二回目は答え合わせって感覚で見ようと決めてました。 まあ、また圧倒されたんですが。(我ながらチョロイン) 冒頭の三葉と四葉の舞いで、上から流れるように下ろしていく仕草が1200年前(あるいは二度目の彗星落下の予言)の彗星を示しているのとか、気づいた瞬間、うわあーって声出しそうになりましたよ。 それにしても映画館って、笑えるシーンでも声出しちゃ駄目っ
流行情報誌『日経エンタテインメント!』(日経BP社)が選ぶ「ヒットメーカー・オブ・ザ・イヤー2016」の授賞式が12日、東京ミッドタウン ホールで行われ、大ヒット中のアニメ映画『君の名は。』を手がけた新海誠監督が表彰式に出席した。 今年8月に公開された『君の名は。』の興行収入は現在180億円を突破し、邦画歴代5位(2016年11月11日現在)。また、台湾でも歴代邦画興行収入ランキング1位を達成し、ホラー映画『リング』の興行収入1億6,200万円を超える人気ぶり。表彰式に登壇した新海監督は、キャストやスタッフへの感謝を述べると共に、「1年前の制作発表時には、まさかこんなヒット作品になるとは思いませんでした。本当にファンの皆様のおかげ」とグランプリに選ばれた喜びと感謝をファンに伝えた。
さっき、ふと魔がさして「秒速5センチメートル」を視て、なんという救いの無さ、なんというナルシシズム、そしてむやみに美しい図画とBGMとポエムに頭がぐっちゃんぐっちゃんになった。嫁さんは「こ れ は ひ ど い」を連呼。「君の名は。」を見た後だからこそ来るものがある。八つ裂きだ!
■私が出会った人々*9 故旧哀傷・高原紀一 / 中村稔 ■記憶の海辺——一つの同時代史*17 海辺のカフカ あるいはつとめを終えること / 池内紀 ■詩 「自由」詩概観 / 四元康祐 油蝉 / 和合亮一 特集*新海誠――『ほしのこえ』から『君の名は。』へ ■インタビュー “かたわれ時”に出逢うもの / 新海誠 聞き手=中田健太郎 ふたりの声が合わさるとき / 神木隆之介 聞き手=編集部 音の走る場所 / RADWIMPS(野田洋次郎・桑原彰・武田祐介) ■『君の名は。』とここにあるもの 新海誠のクラウドメディア / トーマス・ラマール 訳=大﨑晴美 古代を橋渡す / 木村朗子 ぼくたちはいつかすべて忘れてしまう――『君の名は。』と『シン・ゴジラ』について / さやわか 彗星の流れる「風景」 『君の名は。』試論 / 渡邊大輔 新海誠の「風景」の展開 / 河野聡子 新海誠の結節点/転回点として
8月26日に公開された新海誠監督(43)の新作「君の名は。」が、9月11日時点で興行収入約62億8000万円、観客動員数は約480万人と大ヒットを記録している。夢の中で入れ替わり、ひかれ合う男女を描いた作品で、これまでの新海作品とは作風が大きく違う青春ファンタジー大作だ。新海監督に製作の背景を聞いた。(聞き手 岡本耕治) 「シンプルなエンタメを」《1000年ぶりの彗星来訪まであと1カ月。地方に暮らす女子高生、三葉(みつは、声・上白石萌音)は、ある夜、東京の男子高校生になった夢を見る。一方、東京に住む瀧(たき、声・神木隆之介)も地方の女子高生になった夢を見た。やがて2人は、自分たちが実際に入れ替わっていることに気づく…》 シンプルなエンターテインメントが作りたかったんです。僕のテーマは、思春期の人やその頃の気持ちを引きずっている人たちのコミュニケーションの問題。そこは動かせないけれど、文句な
今年はシン・ゴジラと君の名は。と、邦画でヒットが続いてますね。 両方見ましたがどちらもとてもおもしろかった。シン・ゴジラのほうは特にファンの人による二次ネタがまたおもしろく、「蒲田くん」イラストなどTwitterで流れてくるのが楽しみになってます。 さて、今回は「君の名は。」の話。 私は新海監督の作品は前のも何作か観ていて、特に「ほしのこえ」がとても好きなのですが、新海監督作品ってどれも作品の世界に「入り込むまで」がけっこう大変なのです。 あの青臭い感じの、思春期の文学少年の自意識過剰な世界観のキモさ、いやピュアさの表現というか、あれにね、ワタシの中の汚れっちまったオトナ部分がアレルギー反応を起こすのだ。本来ドロドロしてるものをあえて過剰に美しく描くことでドロドロ感を封じ込める無理矢理さに。 でもそれは最初の5分だけで、その5分を耐えれば無理矢理へのヘイトは消え、あとは物語の中の世界観を楽
新海誠の新作が決定! 『君の名は。』 - (C)2016「君の名は。」製作委員会 映画『秒速5センチメートル』『言の葉の庭』などで国内外から高い評価を集めるアニメーション監督、新海誠の3年ぶりとなる劇場映画『君の名は。』が、2016年8月に東宝の製作・配給で全国公開されることが10日、明らかになった。主人公の声は、『バクマン。』の神木隆之介(22)が担当し、ヒロインには、周防正行監督作『舞妓はレディ』でデビューを飾った上白石萌音(17)を抜てき。宮崎駿、細田守ら名だたる監督の作品を上映してきた、東宝の夏興行の大トリを務める。この日は都内で製作会見が行われ、新海監督ら三人に加え、プロデューサーの川村元気と川口典孝(コミックス・ウェーブ・フィルム)が出席した。 本作で描かれるのは、夢で見た少年と少女が経験する恋と奇跡の物語。山深い田舎町に暮らす女子高校生・宮水三葉(上白石)と、東京に暮らす男子
『秒速5センチメートル』(07年)、『言の葉の庭』(13年)など 意欲的な作品を数多く作り出してきた気鋭のアニメーション映画監督・新海誠。 精緻な風景描写とすれ違う男女の物語を、美しい色彩と繊細な言葉によって紡ぎ出す“新海ワールド”は、 世代や業界、国内外を問わず人々に大きな刺激と影響をおよぼしてきた。 新海誠監督の待望の新作となる『君の名は。』は、夢の中で“入れ替わる”少年と少女の恋と奇跡の物語。 世界の違う二人の隔たりと繋がりから生まれる「距離」のドラマを圧倒的な映像美とスケールで描き出す。 作画監督を務めるのは『千と千尋の神隠し』(01年)など 数多くのスタジオジブリ作品を手掛けた、アニメーション界のレジェンド、安藤雅司。 また、『心が叫びたがってるんだ。』(15年)などで新時代を代表するアニメーターとなった 田中将賀をキャラクターデザインに迎えるなど、日本最高峰のスタッフがスタジオ
インタビュー:新海誠監督のアニメ世界を探る(上) 2007年に新海誠監督(38)=写真=の劇場用アニメーション『秒速5センチメートル』が公開された当時、日本だけでなく、世界のアニメーション界が騒然とした。花火が打ち上げられるシーンや雪が降る場面をリアルに描写し、これまでのアニメとは全く次元が異なる作品だったからだ。当時、米誌『バラエティー』は「『ポスト宮崎駿』と呼ばれる新海監督は、ディテールの幅、感情の深みが既に巨匠レベルまたはそれ以上だ」と絶賛した。宮崎駿監督は『千と千尋の神隠し』で、アニメ作品としては初めてベルリン国際映画祭で金熊賞(グランプリ)を受賞した巨匠だ。 本紙は20日、「2011ソウル国際漫画アニメーション・フェスティバル(SICAF)」に参加するため韓国を訪れた新海監督にインタビューを試みた。新海監督の新作『星を追う子ども』(韓国公開は8月25日)は、SICAFの開幕作品に
24日に発表された新海誠監督の「新作アニメーション制作のお知らせ」の記事に追記した際に、新海誠監督の告知文を読み直していたのですが、何かモヤモヤします。 新作アニメーション制作のお知らせ このモヤモヤは何んなのだ!と独り畳の上をゴロンゴロンしていた時、積み重ねてあった本の山の9合目あたりに刺さっていた押井守監督の本に書かれた一文が頭に浮かびました。それだァァァァァ!! ■押井守「僕らはしょせん出会いと別れを繰り返す存在」 > しかし、別れを怖れて出会わなければ人生は何も始まらないように、僕らはしょせん出会いと別れを繰り返す存在なのである。最近の若い人たちは、別れを恐れて出会いを避ける傾向があるように思うが、傷つくことも大事な人生の要素である。人生の実相とも言える、そのことを今の僕なら嫌味なく彼らに伝えられるかもしれない。 近ごろはそういう気がしている。 < 押井守『他力本願〜仕事で負けない
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く