戴清民少将(Major General Dai Qingmin)、現在人民解放軍総参謀部の第四部長を務める、中国ではかなり有名な軍人だ。この名を聞いてピンとくる人は相当の軍事オタクだろう。「米中サイバー戦争」など、同少将抜きには決して語れないからだ。 戴少将は解放軍でいち早く「ネットワーク戦と電子戦の複合」に着目した「情報化戦の父」として、米専門家には広く知られている。恥ずかしながら筆者が初めて Major General Dai Qingmin の重要さを知ったのも、米軍のサイバー戦関係文献からだった。 3月22日に香港へ移転したグーグル中国語検索サイトで「戴清民」を調べると、約1万1300件のヒットがある。英文グーグル検索でも「Major General Dai Qingmin」は約1万5500件あった。これに対し、日本語サイトの検索ではわずか29件しかない。いかにも寂しい限りである。