やっと時間が取れて『太平洋の奇跡』を見に行った。2/11封切りで、まだ公開された直後であったが、映画館は1時間前には満員だ。 さて、問題はその映画の内容だ。結論から言うと、エンターテイメントとしては良くできているが、戦争や平和をみつめる映画としては、ほとんど成功していない。 まず、この映画の最大のテーマである、「なぜ、大場大尉以下47名の兵士たちがサイパン戦終了後も、1年5カ月にわたって、ジャングルにひそみ続けたのか」という問題に対して、ここでは本当には答えていない。 なるほど、この映画では、大場大尉自身に「玉砕するだけでは戦争に勝てない。勝つためにはジャングルで戦わねばならない」というような「正論」を言わせている。だが、大場大尉を含む兵士たちの心境が、本当にこういうものだったか、疑問だ。 米軍の圧倒的な戦力下のサイパン戦で、偶然にも生き残った兵士たちが、ジャングルにひそむことになったのは
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