次期学習指導要領で目玉となる「歴史総合」は、近現代史を扱う世界史Aと日本史Aを関連づけて学ぶ科目だ。設問に対し資料を考察しながら議論し答えを探る授業を想定するが、教員からは戸惑いの声も上がる。 現行の学習指導要領では世界史が必修、日本史と地理が選択必修のため、高校で日本史を学習しないまま卒業する生徒もいる。このため中教審ではグローバル社会を生きる日本人として、世界史と日本史をバランス良く学ぶ必要があると判断。特に知識の定着率が低い近現代史にしぼった歴史科目を重視した。 歴史総合では、近代化▽大衆化▽グローバル化-の3つを切り口とし、例えば「欧米と日本の工業化の違いは何か?」「石油危機が世界にもたらした影響とは?」といった問いを立てて知識と流れを学習する。歴史総合の骨格づくりに関わった政策研究大学院大学の白石隆学長(国際関係論)は「歴史教育では個々の事件や事象よりも、『世界の中の日本』を意識
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