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  • スター・ウォーズに見る黒澤明6: 物語の終りと後日譚

    映画・洋画を問わず、ネタバレ・あらすじを交えて感想(レビュー、 批評、 解説…?)を語りながら、映画の魅力を再発見していきましょう。ラストを明かすことも。 (前回「ダース・ベイダーとは何者なのか?」から読む) 前回見たようにスター・ウォーズ・シリーズのオリジナル三部作と前日譚三部作は表裏の関係にある。そこには黒澤映画の表裏も見て取れる。 ジョージ・ルーカスが『スター・ウォーズ』を発表した1977年は、まだ認識されていなかったかもしれないが。 ■三船敏郎 vs. 仲代達矢 ルーカスが何度も出演を望んだように、黒澤映画の顔といえば『隠し砦の三悪人』『椿三十郎』等々その半分以上の作品で主演を務めた三船敏郎さんだ。三船敏郎さんは、あるときは志村喬さん演じる師の下で、あるときは加山雄三さん演じる若者の師として力強い男性を演じ、黒澤映画のヒューマニズムを象徴する存在だった。 ところが、黒澤監督が三

    スター・ウォーズに見る黒澤明6: 物語の終りと後日譚
    mame-tanuki
    mame-tanuki 2016/01/11
    黒澤明から語るスターウォーズ論も見事な大団円。ただ、確かに新作でルーカスは去ったが魂は受け継がれてる気も。新3部作は、絶望した老ジェダイマスター(=晩年の黒澤明)を弟子(=ルーカス)が救う師弟物語になる予感。
  • スター・ウォーズに見る黒澤明5: ダース・ベイダーとは何者なのか?

    映画・洋画を問わず、ネタバレ・あらすじを交えて感想(レビュー、 批評、 解説…?)を語りながら、映画の魅力を再発見していきましょう。ラストを明かすことも。 (前回「『ファントム・メナス』の主人公は誰?」から読む) これまで見てきたように、スター・ウォーズ・シリーズの主要な登場人物は黒澤映画の中にモデルを求めることができる。にもかかわらず、シリーズ随一の悪役で人気の高いダース・ベイダーについては、黒澤映画の誰に当たるのか敢えて考察してこなかった。考察するまでもないからだ。 アクション映画やサスペンス映画の傑作をものにしてきた黒澤明監督は、多くの悪役も創造してきた。腹黒いヤツ、ずるいヤツ、臆病なヤツ等々、様々な悪役が登場したが、総じて人間的には薄っぺらで存在感に乏しかった。ヒューマニストの黒澤監督は、あまり悪役の描写に注力する気がなかったのだろう。そんな時間があるなら、優しさや勇気や哀しみ

    スター・ウォーズに見る黒澤明5: ダース・ベイダーとは何者なのか?
    mame-tanuki
    mame-tanuki 2016/01/11
    いよいよダース・ベイダー論。そこまで黒澤作品と絡めて語れるのかと唸らされる。今まで前日譚3部作って苦手だったけど、対照的な人生を歩む親子アナキンとルーク各々の3部作が絡み合って完成する6部作なのだと納得
  • スター・ウォーズに見る黒澤明4: 『ファントム・メナス』の主人公は誰?

    映画・洋画を問わず、ネタバレ・あらすじを交えて感想(レビュー、 批評、 解説…?)を語りながら、映画の魅力を再発見していきましょう。ラストを明かすことも。 (前回「『ジェダイの復讐』の終りはあれでいいの?」から読む) 『スター・ウォーズ/ジェダイの復讐』を公開したのち、ジョージ・ルーカスには思うところがあったのだろう。 『七人の侍』をベースに三部作をつくることで、黒澤明をリスペクトしつつ、自己のテーマを前面に打ち出した、はずだった。しかし時間が経てば、やり残したこと、足りなかったことが気になるものだ。そして以前は見通せていなかったものも見えてくる。 九部作構想を打ち上げたにもかかわらず、スター・ウォーズ・シリーズに関しては休眠同然になってしまったルーカスが、再びこのシリーズに向き合うことにしたのは、相応の問題意識があったからに違いない。その問題を解消することが、『スター・ウォーズ エピ

    スター・ウォーズに見る黒澤明4: 『ファントム・メナス』の主人公は誰?
    mame-tanuki
    mame-tanuki 2016/01/11
    スターウォーズ前日譚3部作の主人公は、アナキンでも、アミダラでも、オビ=ワンでもない。真の主人公は誰なのか論。その正体は「I am your father.」並のインパクト。オマエかよww …でも、納得。
  • スター・ウォーズに見る黒澤明3: 『ジェダイの復讐』の終りはあれでいいの?

    『新たなる希望』が辺境のタトゥイーンではじまるのは判る。映画の舞台を生まれ故郷から戦いの中心であるデス・スターやヤヴィンに移していくことで、青年ルークの成長を演出したのだ。 『帝国の逆襲』では登場人物の気持ちの揺れを表すように、いろんな星をふらふら巡った。極寒のホス、泥沼のダゴバ、形の定かでないべスピンと、どの星も登場人物の心情と立場を表現する上で効果的に配置されていた。 だから、完結編となる『ジェダイの復讐』では首都惑星コルサントをはじめ帝国の中心部を舞台にして、物語を華々しく締めくくって欲しかった。銀河文明の粋を極めた映像を見せて欲しかった。いつまでも辺境を舞台にしていては帝国に決定的なダメージを与えられないだろうし、物語としても不自然だ。 観客の多くがそう思いながら『ジェダイの復讐』に臨んだはずだ。 ところが、あろうことか舞台は物語の起点である辺境の地タトゥイーンに戻ってしまう。そし

    スター・ウォーズに見る黒澤明3: 『ジェダイの復讐』の終りはあれでいいの?
    mame-tanuki
    mame-tanuki 2016/01/11
    壮大な銀河帝国打倒の物語が辺境の惑星タトゥーインに始まり辺境の星エンドアに終わってしまい、帝国首都が舞台にならず終わる不自然さの正体は何か。スターウォーズのオリジナル3部作論の結語。納得。
  • スター・ウォーズに見る黒澤明2: 『帝国の逆襲』の沼地の意味

    映画・洋画を問わず、ネタバレ・あらすじを交えて感想(レビュー、 批評、 解説…?)を語りながら、映画の魅力を再発見していきましょう。ラストを明かすことも。 (前回「『スター・ウォーズ』とは何なのか」から読む) 『スター・ウォーズ』の大ヒットを受けて、ジョージ・ルーカスはこれが全九作のシリーズだと発表した。『スター・ウォーズ』はエピソード4『新たなる希望』に位置づけられる。通常、連続映画は13前後で一作品だから、全九作とはずいぶん控え目に構想したものだ。もっともスター・ウォーズ・シリーズは一々々が二時間以上の長編映画だから、全九作の上映時間は連続映画60分に相当する。堂々たる大河ロマンだ。 しかも驚いたことに、ジョージ・ルーカスは続編となるエピソード5『スター・ウォーズ/帝国の逆襲』を一般の長編映画ではありえない作りにした。前作同様にこれまでのあらすじを映したあとで、氷の惑星ホスに

    スター・ウォーズに見る黒澤明2: 『帝国の逆襲』の沼地の意味
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    mame-tanuki 2016/01/11
    沼地に住む偉大なる師ヨーダーの元ネタは何か論。納得。〉「 誤った者に師事すれば、誤った道に堕ちてしまう。『姿三四郎』の冒頭で示されるこの命題は、スター・ウォーズ・シリーズ全編を通してのテーマ 」
  • スター・ウォーズに見る黒澤明1: 『スター・ウォーズ』とは何なのか

    映画・洋画を問わず、ネタバレ・あらすじを交えて感想(レビュー、 批評、 解説…?)を語りながら、映画の魅力を再発見していきましょう。ラストを明かすことも。 【ネタバレ注意】 スター・ウォーズ・シリーズほど人口に膾炙する作品はないだろう。世界中のファンが、スター・ウォーズ・シリーズのありとあらゆることを語り合い、語り尽しているはずだ。もう語る余地があるとは思えない。 それでも私がスター・ウォーズ・シリーズについて書きたいと思ったのは、エピソード7『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』を観たからだ。ジョージ・ルーカスが監督せず、脚を書かず、制作総指揮も務めない新作には、百人百様の受け止め方があるだろう。観客が抱く思いの違いは、先行する六作に対する思いの違いでもある。『フォースの覚醒』に喜ぶにせよガッカリするにせよ、それは六部作のどこが好きでスター・ウォーズ・シリーズに何を求めてきたかによる

    スター・ウォーズに見る黒澤明1: 『スター・ウォーズ』とは何なのか
    mame-tanuki
    mame-tanuki 2016/01/11
    超力作スターウォーズ論。しかも、長編6部作構成にするというコリよう。ジェダイの服装は柔道着が元ネタという噂は以前から耳にしていたけど、その背景を黒澤明監督『姿三四郎』に求めた推論は説得力がある。
  • 『コクリコ坂から』 忘れ去られたモデルとなった事件

    映画・洋画を問わず、ネタバレ・あらすじを交えて感想(レビュー、 批評、 解説…?)を語りながら、映画の魅力を再発見していきましょう。ラストを明かすことも。 【ネタバレ注意】 なぜ1963年なのだろう? マンガ『コクリコ坂から』が少女マンガ誌『なかよし』に連載されたのは、1980年である。もちろん、その時代を背景に、その時代の少女たちを対象に描かれたマンガだから、映画のように高度経済成長期を舞台としたわけではない。 にもかかわらず、映画『コクリコ坂から』の時代は1963年と設定されている。 1963年――1941年1月生まれの宮崎駿氏は22歳、学習院大学を卒業し、アニメーターとして東映動画に入社した年である。すなわち、この映画は宮崎駿氏のアニメーター人生のはじまりとなった時代を描いているのだ。 また、主役二人の年齢から逆算すれば、その出生の秘密は18年前に遡る。1963年の18年前と云え

    『コクリコ坂から』 忘れ去られたモデルとなった事件
    mame-tanuki
    mame-tanuki 2012/05/12
    妙な所からアニメ『コクリコ坂から』に興味が出たw>「主人公・松崎海の父が朝鮮戦争で死亡」「海の父が乗り込んでいたのが、このLST(戦車揚陸艦)」
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