昨年発見された「ラブジョイ彗星(すいせい)」が淡い尾を引いている姿を、東京都練馬区の天体写真家、中西昭雄さん(50)が山梨県北杜市で撮影した。 中西さんは10日午後7時半ごろ、北杜市内の高原地帯で天体望遠鏡に装着したデジタルカメラで写した。「肉眼でもうっすら、双眼鏡では頭の部分がはっきり見えた。撮影してみると、尾が長く伸びているのがわかりました」と話す。 国立天文台などによると、この彗星の公転周期は約1万年と推定されている。明るい時は4等級程度になるため、条件がよければ肉眼でもわかる。1月下旬ごろまで、おうし座付近からおひつじ座付近にかけて見えるという。 この彗星は、オーストラリアの天文愛好家のテリー・ラブジョイさんが見つけた。別の彗星も見つけており、「ラブジョイ彗星」は複数ある。(小池竜太)