「お客さま、お客さま、ご気分は大丈夫ですか」と尋ねる駅員と、「ああーっ?」と絡む乗客。そういった場面を想定して行われた乗客のトラブルに対応するための講習会。乗客や駅員に扮した大阪府警枚方署員が“迫真の演技”を披露した(京阪電鉄提供) じめじめとした暑い日が続く。仕事帰りの冷えた生ビールがのどを潤し、ついつい深酒になりやすいこの時期に多発する問題がある。鉄道の駅構内や列車内で酒に酔った人が駅員に暴力をふるう「酔余(すいよ)の蛮行」が1年間で最も多いのが7月、次いで8月なのだ。土下座させて頭を踏みつけたり、腕にかみついたりしたケースもある。心理学の専門家は「かつては、公共交通機関に携わる人たちの言うことは聞かなければならないという意識があったが、近年は権利意識が高まり、我慢力もなくなった。お酒で心のブレーキが外れた人が理不尽な言動に出ている」と指摘する。要注意は「7月の週末夜」 「電車で帰って