高校の頃、ブライアンくんというアメリカからの留学生がクラスにやってきたことがあった。 我が高校は留学生を召喚するほど国際性に熱心な学校ではなかったが、たしか浜本くんのお母さんがそういった事に熱心で、浜本くんをアメリカに留学させる代わりにブライアンくんを招聘したような形になっていた。いわゆる交換留学生というやつだ。 僕らからすると、ある日学校に行くと浜本くんの姿が消え、代わりにその席には白人が座っているのだ。あのコテコテのコケシみたいな顔していた浜本くんが青い目の外国人に変わっている。とにかく大パニックだった。整形にしてももうちょっと徐々に変えていったりしろよ、と本気で思っているやつまでいたくらいだった。 ブライアンくんは浜本君の家にホームステイしていたのだが、悪いことに浜本君と方向が同じなのは僕だけで、自動的に彼を家まで送り届ける大役を仰せつかることとなった。全然日本語が通じない、僕も全く