世界的に有名な戦争報道写真家、故ロバート・キャパがスペイン内戦中に撮影した「崩れ落ちる兵士」と呼ばれる写真が、実は「やらせ」だったとスペイン紙ペリオディコ(電子版)が17日報じた。 「人民戦線兵士の死」と題する写真は、右翼のフランコ軍と戦闘中の人民戦線側の兵士が撃たれて崩れ落ち、右手からライフル銃が離れる瞬間をとらえたとされる。スペイン南部アンダルシア地方のセロムリアーノで1936年9月5日に撮影したとして仏写真誌「VU」の表紙を飾った。 しかしペリオディコ紙は、実際に撮影が行われたのはセロムリアーノから約50キロのエスペホという町付近だと主張し、最近撮影された同じ場所の写真を並べて説明。「エスペホ付近で戦闘があったのは36年9月22〜25日だけだった」として、「キャパの写真は前線から離れた場所で撮られた」と断定している。 この写真については長年論争があり、やらせでないとすれば完ぺき