中国では、上海市を中心とする新型コロナウイルス感染の急拡大を受け、各地で物流やサプライチェーンが混乱。華南地域の日系企業のサプライチェーンにも影響が生じた(2022年4月14日記事参照)。 華南地域の日系自動車部品サプライヤーの中には、資金繰りが悪化し始めている企業も出ている。 現地日系金融機関の4月22日時点の情報によると、華東地域のティア1サプライヤーからの部品供給の停滞により、完成車メーカーのラインが止まったため、華南地域のティア1、2、3のサプライヤーに広く影響を及ぼすこととなったという。華南地域のサプライヤーでは、防疫措置による操業制限などは受けておらず、ほとんどが稼働できているが、生産しても納入できない。そのため、各社は4月の売り上げが立たず、預金を切り崩して仕入れ先への支払いを行い、キャッシュフローを維持している状況だという。 足元では、華東地域のサプライヤーからの部品納入が