2024年のファッション界でよく聞かれるワードのひとつが、「クワイエットラグジュアリー」だ。高級ブランドにありがちなロゴや派手さを排し、あくまで控えめに、それでいて上質なアイテムを身に纏うことが、真の洗練さにつながるという。 中国紙「サウス・チャイナ・モーニング・ポスト」は、こうしたトレンドが食の分野にも及んでいると書く。なかでも日本人が家庭で食べている3つの食材が、香港の高級レストラン界隈で人気だとして、地元の高級食材とともに紹介している。 高級レストランといえば、キャビア、アワビ、ウニ、和牛にフォアグラなんかが思い浮かぶかもしれない。 だが、普通のアイスクリーム店でバニラ味やピーナッツ味が定番であるように、最近ではこうした代表的な希少食材もあまりに使われすぎて、苦笑を誘うレベルとなってしまったようだ。シュウマイから羊の骨つきすね肉まで、あらゆる料理がスライスしたトリュフや金箔で飾られ、