中華圏の映画の祭典「ゴールデン・ホース・アワード」(金馬奨)。第55回授賞式は2018年11月17日、台北市の国父紀念館で開かれた。今年は最多12部門にノミネートされた中国のチャン・イーモウ(張芸謀)監督の史劇アクション「影」に続いて台湾映画「誰先愛上他的」が8部門で候補になり、受賞の行方に注目が集まった。 今年の応募数は計667作品と過去最高を更新。内訳は、長編フィクション228件、長編アニメーション8件、ドキュメンタリー99件、短編実写266件、短編アニメーション66件だった。 ▽「誰先愛上他的」は3部門受賞 「誰先愛上他的」はノミネートされた8部門のうち、主演女優賞、編集賞、オリジナル映画歌曲賞の3部門を制した。主演女優賞を初受賞したシエ・インシュエン(謝盈萱)は舞台出身。スピーチでは「国父紀念館のステージに舞台劇以外で立つのは初めて」と声をつまらせ、相手役のロイ・チウ(邱沢)などに