宝塚ホテル「本館」 大阪人の僕にとって “宝塚” は、独特の存在感を持ったまち。 六甲山を隔てるので神戸圏には属さず、大阪から程近いけど北摂ほくせつエリアにも属さない。幼少の頃、家族で出掛ける宝塚ファミリーランドがとてもワクワクした記憶が頭の片隅に残っているけど、大人になってからはプライベートで宝塚に足を運ぶ事は無くなった。 宝塚はいわゆる、大阪と神戸の間という意味合いの 阪神間はんしんかん と呼ばれるエリアにあたるのですが、およそ100年前に “商都大阪” と異国情緒に溢れた “みなとまち神戸” の間で育まれた、阪神間モダニズム文化を象徴するモダニズム建築は宝塚には殆ど残っていない。 宝塚大劇場と阪急電車 宝塚の文化と歴史を記憶した貴重な近代建築であり、県指定景観形成重要建造物の 宝塚ホテル が、耐震性と老朽化を理由に2020年3月を持って閉鎖、別地に移転となり閉鎖後のホテルは解体される