県漁協輪島支所に見慣れない船の連絡が入ったのは、13日午前7時5分頃。輪島港から沖合約20キロの七ツ島周辺で、メバルの刺し網漁を行っていた漁船が、ハングルが書かれた木造の船を発見し、「見慣れない船がいる」と同支所に電話で伝え、同支所の宿直が漁協幹部を通して七尾海保と県警輪島署に連絡した。 発見当時、現場には7隻の刺し網漁船がおり、見失わないように見張りながら巡視船を待った。同支所は地元の海士(あま)町刺網実行組合の組合長を通じて、海上の漁船と電話で連絡を取り、「危ないから近づきすぎるな」などと伝えたという。 船には9人ほど乗っているのが見え、東に向かって進んでいたため、7隻も連携して追跡。発見から約2時間後、同市曽々木沖に達した辺りで巡視船が到着したため、引き渡して漁に戻ったという。 漁船が気付かなければ、そのまま上陸されていた可能性もあり、同支所の舟見悟参事(49)は「漁民だけの問題では