「先を見通せないVUCA(変動性・不確実性・複雑性・曖昧性、ブーカ)の時代に対応すべく、全面的に再構築した」。損害保険ジャパンの浦川伸一専務はこのほど稼働した新たな基幹システムについてこう語る。 人口減と少子化が進むなか、自動運転やAI(人工知能)、IoT(インターネット・オブ・シングズ)など技術革新も相まって損保の市場構造が激変している――。迫る荒波を乗り越えるべく、損保ジャパンはおよそ30年ぶりに基幹システムを刷新。柔軟性や拡張性を確保し、商品開発スピード向上や外部システムとの連携強化を目指した基幹システム「SOMPO-MIRAI」を2021年3月に本番稼働させた。 3期に分けて新システムに移行 SOMPO-MIRAIが扱う対象は、様々な保険商品の開発や契約、保険金の支払いなど国内損害保険の基盤となる業務全般である。これまでメインフレーム上で稼働していたCOBOLアプリケーションを、オ