20日の自民党総裁選は安倍晋三首相が連続3選を果たしたが、最近は「安倍一強」のおごりと緩みが目立つ。同党議員の失言・暴言に傷つけられた市民らは「セクハラや身内への甘さ返上を」「格差、弱者に目を向けて」と注文する。(辻渕智之、原田遼)
自民党の谷川とむ衆院議員による「(同性愛は)趣味みたいなもの」など、性的少数者(LGBT)を巡る一連の問題発言について、日本文学研究者のロバート・キャンベル東京大名誉教授(60)は十四日、共同通信の取材に応じ、自身が同性愛者だと明らかにした上で「政治家がこういうことを言うことに幻滅し、危惧も感じる」と批判し、「(性的指向は)自分の中に通底する一つの芯のようなものだ」と述べた。 「大きな誤解が波及していくと感じ(同性愛者である)自分の立場から批評することが重要だと思った」と語った。近世・近代日本文学研究の第一人者で、テレビのコメンテーターとしてもおなじみのキャンベルさんが、自らの性的指向を明言した上で展開した批判により、LGBTを巡る議論が活発化しそうだ。 月刊誌の寄稿でLGBTを「『生産性』がない」「性的嗜好(しこう)の話です」と表現した自民党の杉田水脈(みお)衆院議員に対しても「性的指向
病気やけがのため、生活や仕事が制限される人に支給される障害年金。ただし、受給資格には個人差があり、厚生年金の加入者は障害の程度が3級でも支給されるが、国民年金の加入者はより重い2級以上でないと認められない。とりわけ精神障害や発達障害の場合、他の障害に比べて企業などへの就職が難しかった時代が長く、仕事に就けない上に年金も受けられない人は少なくない。 (添田隆典) 名古屋市に住む四十代の自閉症の男性は三月、障害年金を不支給とする決定を受けた。自閉症は発達障害の一つで、言葉の遅れや独特のこだわりなどが特徴。二年前に受給資格があると知り、初めて請求したが通らず、その後、二度、国に不服申し立てをしたが、いずれも棄却された。三月の通知は、二度目の棄却を知らせるものだった。 男性は「労働が著しい制限を受ける」として三級は認められた。もし、初めて医療機関を受診した「初診日」の時点で厚生年金に加入しているな
福田淳一前財務次官のセクハラ問題を巡り、「セクハラ罪という罪はない」などと発言した麻生太郎財務相の辞任を求める抗議行動が七日夜、東京・霞が関の財務省前や札幌市など全国五カ所で行われた。集まった人々は「発言は悲しかった」「セクハラが許されない社会に変えたい」などと訴えた。 財務省前では、冷たい風雨の中、プラカードを手にした数十人が集まった。女性差別問題に詳しい研究者や弁護士、ジャーナリストらが呼び掛けた。「財務省によるセクハラ認定を、省のトップが否定した。大臣として不適格だ」「反省して辞任を」などと沿道から声を上げた。 エッセイストでタレントの小島慶子さんはマイクを握り、「テレビ朝日の女性記者だけでなく、セクハラ被害に遭った大勢の女性に共感して参加した。男性も性体験がないことをからかわれたり、職場でパワハラを受けたりする人もいる。身の回りの全てのハラスメントに『もうやめよう』と呼び掛けたい」
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