敷かれたレールを気にせず、別の道を歩こうとする「ネコ」と「トラ」 仲山進也氏(以下、仲山):次は「レール」についての捉え方です。ライオンが進んでいるレールは、その組織における王道ですね。だいたいその会社のメインストリームの事業を担当している、花形のイメージです。 イヌにとってレールとは、「外れたらゲームオーバーになるので、離脱しそうになったらがんばってしがみつく」ような位置づけです。 ネコにとって、レールはあまり興味がない。今までの人生の中で、どこかでレールを外れた体験をしている人が多い。それで「別にレールから外れても死にませんでした」とわかっているんですね。だからレールにはぜんぜんこだわりがなく、なんなら「レールじゃなくて、道路があるのを知らないの?」と言っている感じ。 トラにいたっては「道路があって、車をゲットすれば電車と同じくらいの速さで動けるし、そもそも駅がないところでも行けるよ」