2021年1月31日のブックマーク (2件)

  • 壊れやすい卵のための21世紀マンガレビュー(第3回) 野村宗弘『うきわ』 | マンバ通信

    1 はじめに 人はなぜ不倫をするのでしょうか? そのものズバリの書名を冠するインタビュー集を開くと、この疑問に対して上野千鶴子が興味深い回答をしていました。「逆に聞きたいですよ。人はなぜ不倫をしないんでしょうか、と(笑)。何度も言うように結婚したら最後、自分の性的身体の自由を手放さなければいけないなんて恐ろしいことを、私はする気にはなれません」(*1)。 いかにも上野千鶴子らしい強気な物言いに思えます。しかし、この引用で目を引くのは、最後の一文、とくにその後半部に表われている屈託にほかなりません。この引用の少し前に、彼女はより率直な言葉でその内面を明らかにしています。 私はフェミニズムが男との平等を求める思想である以上に、自由を求める思想だと思っています。平等より、私は自由がほしかった。性的な身体の自由はとりわけ重要なものだと思っています。それを結婚によって手放すなんて、考えただけで恐ろし

    manatus
    manatus 2021/01/31
  • 正しくないものを絶対許さない人々と国家…これは「日本の近未来」なのか(石戸 諭) @gendai_biz

    桐野夏生の新作『日没』は、時代と激しく摩擦する一冊である。舞台はおそらく近未来の表現が「不自由」になってしまった日、主人公は女性エンタメ作家、彼女が「総務省文化局・文化文芸倫理向上委員会」(ブンリン)から召喚状を受け、携帯電話すら通じない作家収容所に入れられ“療養”が始まる……。 それだけを記すと、権力との対峙を描いた社会派小説だと思うかもしれない。しかし、この小説の真価は「対峙」にはない。全篇を通して鋭く問われるのは、誰が表現を不自由にしていくのか、誰が、綺麗で、正しく、美しい言葉だけが広がる社会を欲望しているのか、である。果たして、その答えは――。 現実が小説に追いついてきた 《最初に作家の収容所という構想を思いつきました。そこから収容所や全体主義を描いた小説を読んだり、資料を集めたりしていました。連載は2016年から始まりましたが、そのときから時代に追いつかれているかもしれないと思

    正しくないものを絶対許さない人々と国家…これは「日本の近未来」なのか(石戸 諭) @gendai_biz
    manatus
    manatus 2021/01/31
    正しくないこととやってはいけないことは違うし、やってはいけないことをやる奴にも大抵理屈がある。それを踏まえて言葉を選ばなければならないが100文字はあまりに短すぎる