AP通信がヒトラー政権に擦り寄った過去が明らかに Keystone-France-Gamma-Keystone/GETTY IMAGES 30年代にAP通信社がナチスと手を組み、ヒトラー政権のプロパガンダを制作していた──。英紙ガーディアンが先週、そんな驚きの報道を行った。 記事の元になったのは、ドイツの学術誌「現代史研究」に掲載されたハリエット・シャルンベルクの論文。マルティン・ルター大学ハレ・ウィッテンベルクで歴史を研究するシャルンベルクによると、AP通信とナチスは「互恵的な協力関係」にあり、それはヒトラー政権が「虐殺の戦争を普通の戦争に見せ掛ける」ことを可能にした。 ニューヨーク本拠のAP通信がなぜ、ヒトラー時代のドイツで唯一の西側メディアとして活動できたのか。その謎が今回の記事で解けるかもしれない。 ナチスの宣伝機関に ガーディアンによればAP通信は、ナチスが施行した編集者法に基づ