最速155キロのストレートを投げる、大学球界でも随一のピッチャーだということは知っていた。テレビでピッチングを見たこともある。だが、ここまでのピッチャーだったとは、正直驚いた。初めて生で見る彼のピッチングには、画面では分からない“すごみ”があった。 6月29日、明治神宮野球場で行われたNPB選抜との壮行試合で、大学日本代表の2番手として登板した田中正義(創価大3年)。4回を投げて無安打無失点。7連続を含む8奪三振という快投を見せ、2万人以上の観客を魅了した。 正直、他のピッチャーとの次元の違いを感じてしまうほど、彼が投げた4イニングは、他のイニングとはまるで違う空気感が流れていた。よく野球はピッチャーとバッターとの“間”の勝負だと言われるが、田中はマウンドからホームベースまでの18.44メートル間に流れる空気を制し、完全に“間”を自分のものとしていた。 彼が披露した奪三振ショーの中で、最も
![田中正義に備わる高い修正力と完成度 真価は108キロのカーブにあり - スポーツナビ](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/55c56791d773d867e71b75dd5c5a66fed754b88e/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fsports-pctr.c.yimg.jp%2Fdk%2Fiwiz-sports%2Ftext%2Fimages%2F2015%2F0702%2F201507020007-spnavi_2015063000002_view.jpg)