老舗百貨店である三越では、NTTコムウェアの協力のもと、2004年から実施された「百貨店業界・アパレル業界における電子タグ実証実験」に参加した。そこで大きな成果を得たと判断した三越では、実験だけには終わらず、2005年4月に日本橋三越本店の婦人靴売り場にICタグソリューションを導入し、現在でも利用を続けている。すでに別店舗でも採用しているほか、今後は紳士靴の販売にもICタグソリューションを導入していく計画だ。 三越が実証実験で終わることなく実際の売り場での利用を決断したのは、ICタグソリューションのどういった点を評価したからなのか。また、ICタグソリューションの構築はほかのシステム構築とはどんな点に違いがあるのか。日本橋三越本店の婦人靴売り場における実例を紹介する。 ■ これまで未着手だった接客業務への情報システム活用