日本を代表するアニメーション映画監督の宮崎駿さん(72)が現在公開中の最新作「風立ちぬ」をもって、映画制作の一線から引退することが1日、明らかになった。 同作品が出品されている第70回ベネチア国際映画祭(イタリア)での記者会見で、映画を製作したスタジオジブリの星野康二社長が明らかにした。今週、宮崎監督本人が日本で記者会見を開く予定。 宮崎さんはテレビ作品などでの活躍を経て、1979年に「ルパン三世・カリオストロの城」で映画監督としてデビュー。84年には自ら原作、脚本、監督を担当した「風の谷のナウシカ」を発表。85年に製作拠点となるスタジオジブリの設立に参加した。以後、「魔女の宅急便」「もののけ姫」などのヒット作品を連発、2001年の「千と千尋の神隠し」は興行収入が304億円となり、日本の映画興収記録を更新した。